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こんな実を見たことありますか? ~「カイヅカイブキ」という木の話~

「カイヅカイブキ」という木をご存知でしょうか?


街路樹として見かけることが多いので、原型というよりは剪定(せんてい)された形で見られますから、その外観も人によって作られた姿ですから様々です。


ヒノキ科ビャクシン属の栽培品種です。

常緑樹で排気ガスに強くて郊外の街路樹には適していますが、梨と隣接すると梨が赤星病を発してしまう要因となってしまうため、条例等で禁止されています。


葉は針のように細く伸びていますが、先端は丸みを帯びています。



【「カイヅカイブキ」の街路樹】


さて、カイヅカイブキは4月に花を咲かせますが、クリーム色になっているモノを見つけられれば良い程目立ちません。

その代わり、実になると不思議な形をしていますから、見たとたん「えっ!」とビックリするくらい目を惹く魅力があります。



【「カイヅカイブキ」の実】


とても変っていて、たくさん実をつけている時は、少し気味悪くさえ思えます。

ところで、時々、「カイヅカイブキ」の葉に、針のようなとがった部分を発見できます。

これも発見した時は、ビックリします!

これは「先祖がえり」(消えたはずの遺伝形質が再び現れること)と言い、ビャクシンの形状が出てきたためです。


意外と街中に、庭木、生垣、街路樹等で植樹されている「カイヅカイブキ」ですので、このビックリする発見をご自身で目の当たりにしてみてはいかがでしょうか?



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