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星のお話

善ちゃんの星や宇宙のお話も是非ご覧ください。

1.ウルトラマンの故郷の星

ウルトラマンはM78星雲からやって来るってのは有名な話ですね。
ウルトラマンの故郷、M78星雲。
そして、そのM78星雲は冬に見られます。場所は、誰でも星空で見つけられるオリオン座の三ツ星の下あたりにあるんです。しかし、M78星雲は大きく分ければ散光星雲の仲間で、その中でも宇宙空間にあるガス等が恒星によって反射してみられる反射星雲です(望遠鏡でも見られますが、残念ながら、そんなに美しい星雲ではありません)ので、生命体は存在できません。
となると、ガス等の中にウルトラマンの故郷があるのかって話になりますが、実はこれには裏話。
最初の設定はM87星雲(おとめ座)という銀河(楕円銀河)であって、私たちの住む銀河系と同じ多数の星々の集まりですので、もちろんウルトラマンのような生命体がいても何ら矛盾のない科学的事実を踏まえて作られていたんだなぁって感心。
でも、ウルトラマンが放映される前に、手違いで脚本印刷時にM87をM78に間違えて作ってしまい、そのままになってしまったというのが事実。
…が、たとえ、M87星雲のままだったとしても、地球からの距離は約5000万光年以上。光の速さで行ったとしても、なんと5000万年以上かかるという遥か遠い場所。さすがのウルトラマンでも、ここを行ったり来たりは至難の業でしょうね。

ウルトラマンの星
春分・夏至・秋分・冬至の話

2.春分・夏至・秋分・冬至の話

ハッピーマンデー法により、様々な祝日が月曜日となる中、春分の日と秋分の日は変動しているのってご存知ですか?
もちろん、祝日ではないですが、冬至と夏至も年によって変わっています。
これは、この4日を国立天文台によりしっかりと太陽と地球の距離を測定し公表する仕組みになっているからです。そして、その公表も少し遅いので、特にサービス業の方々は困っているようです。というのは年末くらいには最低でも来年度の事業計画を作り上げなければならないのに対し、再来年となる春分の日の発表は年明けですから、春休みイベントが組みにくく、困っているんです。しかしながら、国立天文台も正確な測定の結果で発表しなければならない任務ですから、どうしても、法律に準じて閣議決定され、毎年2月初旬以降くらいに官報で公表せざるを得ません。

3.奇跡の星 地球

人類が月に立ち肉眼で外から地球を見て何十年もが経とうとしています。肉眼で見た最初の人物ガガーリン(旧ソ連)の「地球は青かった」との言葉は、画期的でした。その言葉があって、人類に一層、宇宙へと羽ばたく夢と勇気をを与えた言葉と言えましょう。確かに写真のとおり地球は美しいですね。

さて、地球にはたくさんの生物が存在します。この要因の1つに地球と太陽の距離が上げられます。「連続生存可能領域」といい、金星では太陽と近過ぎで、火星では遠過ぎで、この領域は僅かな範囲なんです。この領域には、30億年以上生命が生存し続けられる環境があるか否かであり、液体の水が存在するか否か、また惑星の大きさ等、様々な必要な条件があります。このような条件を満たす惑星は少ないのでしょうが、やっぱり宇宙は広いです。
おうし座分子雲やオリオン座分子雲等にも存在すると推測・観察されていますし、次々とそういった可能性を持った領域が発見されています。美しい地球に触れることはできても、まだまだ外から地球を見ることのできない現在を生きている私たちは少し淋しいかもしれませんね。
宇宙飛行士たちがよく言う言葉、「人生観が変わった」
…何十年前には、人類はもう既に宇宙旅行なんて気軽にできるなんて思っていた人々も多かったのに…この現実を50年前の誰が想像できたでしょう…。
益々、地球を眺めてみたいですね。

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奇跡の星

4.シリウス 魅惑の星

 

冬の星空でひときわ明るく輝く恒星シリウス。おおいぬ座の星です。冬の大三角の1つの星としても有名です。全天で21個ある1等星の中でも実視等級No,1(-1.46等級)です。その明るさからか、「焼き焦がすモノ」という意味です。

古代エジプトでは、シリウスを「イシス(古代エジプトの女神)の星」とし崇(あが)めていました。シリウスが太陽と共に昇る頃(夏至近く)、ナイル川が氾濫し肥沃は地となる恵みの雨季を知らせる重要な星だったためだそうです。古代エジプト文明を支えた、王のみぞ対話のできるオシリス神・イシス神、そして神話の重要な神の星としてシリウスは位置付けられていたのです。
他にも、世界中から、1月1日午前零時に南中(真南に位置すること)する星としても注目を浴びてきました。
…凍てつく夜空に鋭い輝き、シリウス…、…他にもいろんな言い伝えが残されている…、太古から現在に至るまで、シリウスは、それだけ多くの人々の心情に訴えかけ、魅了する輝きの星なのでしょう。

※このイラストは日立シビックセンター天球劇場からダウンロードのご協力をいただきました

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シリウス

5.オリオン座

 

◆ベテルギウス

オリオン座の左肩に輝く赤い1等星ベテルギウスは、そろそろ星の終焉を迎えようとしています。 ベテルギウスは太陽とは比較にならない程の最重量級の恒星で、凄まじい劇的な最期が待っています。重い星がその一生を終えるころになると、猛烈な重みによる圧力に耐えることができなくなり、芯がつぶれてしまいます。つぶれる芯から出るエネルギーの波は、星を吹き飛ばし、超新星爆発が起きます。
つぶれた星の芯の運命やいかに?
巨大な星が一瞬にしてつぶれるので、その回転はものすごく速くなります。そんなに速く回転してバラバラにならない天体を中性子星といい、正確な周期のパルスが出るので、「パルサー」と名付けられています。直径わずかに10~25km、ぎっしりと詰め込まれた中性子のかけらを針の頭ほどの大きさだけ摘んでも、数百トンに達します。角砂糖1個くらいなら10億トンにもなるのです。もしこの上に私たちが着陸でもしたら、重力でつぶされて拡がり、原子1個の厚さの薄い膜になってしまいます。
しかし超新星爆発は、さらに奇妙な天体をも生み出すことが予言されています。ブラックホールです。これは潰れてできた芯が太陽の3倍以上の質量の場合、自分自身の重力が大き過ぎて、芯は収縮を続け、ついには点にまでなってしまうものです。この点のまわり数kmの領域では、重力があまりに大きく光すら脱出できません。この領域をブラックホールと言います。
現在、非常に不安定な状態のベテルギウスは如何なる最期を迎えるのか? 中性子星、それともブラックホールでしょうか?

◆東西を知らせる星 ~三つ星~

夜、北の方角を知る手段として「北極星」が役立つのは、多くの方がご存じのことでしょう。では、真東や真西を知るには、どうすれば…?
冬の季節、オリオン座が東西を知らせてくれます。オリオン座の中央に位置する「三つ星」は、ほぼ天の赤道上にあり、地平線際では、真東や真西を示しているのです。

 

※【無断転載しないでね】写真提供 紫光星さん

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オリオン座

6.星の誕生

 

夜空に輝く星たちは、私たち人間と同じように、生まれて成長し、そして一生を終えていきます。宇宙空間は全くの真空ではなく、非常に薄い水素やヘリウムのガスや、塵のような星間物質が漂っていて、星はこれらが原料となり産声を上げます。
広大に分布したガスの世界に、何かの原因(いろいろと成り立ちがあります)で少し濃い部分ができると、お互いの重力で引きつけ合いどんどん集まって、中心付近の密度が大きくなり、温度も高くなっていきます。やがて中心温度が1,000万度に達すると原子核反応が始まります。この原子核反応とは光と熱を出して水素がヘリウムに変わることです。
こうして星は輝き始めるのです。ここでまの期間を星の「収縮期」と言い、太陽程度の質量の星では約5,000万年かかります。ちなみに太陽はビッグバンから100億年くらいの頃に輝き始めました。
ゆったりとした悠久の時の流れを感じる中で、急速なスピードで宇宙は猛烈に活動しているのです。
人間の人生からは想像できない時空…、それが宇宙の魅力、宇宙の現実の魅力の1つと言えましょう。

星の誕生

7.星の終焉

 

星(恒星)にも美しく輝く時代もあれば、当然、最期があります。
その最期は、星はその質量によって様々ですから、太陽のような標準的な星を取り上げてみます。
星は水素を「燃やし」(原子核反応)、内部にヘリウムの「灰」を溜め続けていきます。水素がほとんど燃え尽きても、核反応はこのヘリウムの芯の周囲に出来た薄い「カラ」のところで続いており、この反応が星の外側を押し上げて星を膨れ上がらせます。膨張すると冷えますので、温度が低くなって赤く輝くこの状態を「赤色巨星」と呼んでいます。人間は中年になると太ってくる人が多く、また赤ら顔になる傾向があるようですね。太陽も同じようにやがて末期を迎えると中年太りになり百倍くらいに膨張して「赤色巨星」になるのです。
赤色巨星の外層は不安定で、やがて外側のガスが宇宙空間に流れ出しガスが見えなくなる寸前、その芯となる星を取り囲んで大きな泡を形成します。こちから見ると煙の環のように感じます。これが「惑星状星雲」(M57星雲が有名)です。この惑星状星雲の環が消え去った時、星は悲しい終末を迎えます。

星の終焉

8.マカリイ ハワイの星・注目の星

 

谷村新司さんの名曲「昴」のアンサーソングとして「マカリイ」という曲が2008年にリリースされました。
理由は「さらば、昴よ」とラストの歌詞に対して、どこへ向かって行ってしまったかを答えるために作られたそうです。
「マカリイ」とは、古代ハワイの星の呼び方で「昴」(M45プレアデス星団)を指します。
その昔のある日、航海士で遠洋漁業を仕事としていましたハワイイロアが、航海中、「ホク・ウラが私たちを導いてくれるはず」と信じ、着いた地がハワイであったということです。
※ホク・ウラは、おうし座の赤い1等星アルデバランと言われています
ハワイイロアが最初に済んだ土地と言うことで、今のハワイ諸島の名前の語源となりました。快適な島であったため、ハワイイロアは妻や子どもたち、航海士等を呼びよせ、その中の人物の名前から、コナ、マウイ、カウアイ、オアフ等とハワイの各k値の語源となっています。その中の航海士マカリイは星の航海士としてプレアデス星団に名を残しました。
ちなみにタヒチでは、マカリイ(プレアデス)は元々1つの星でしたが、明るすぎたため、アルデバランとシリウスによって攻撃され、6つの星に砕かれてしまったといわれています。
※シリウスはおおいぬ座の1等星で全天で一番明るく見える恒星
私たちの記憶に残る名曲「昴」と同様に、今回のアンサーソング「マカリイ」も記憶に残る谷村新司さんの名曲となってほしいと願っています。

マカリイ

9.地球の自転と公転

地球は動いています。

1日1回ぐるりと回る自転。

そして、1年365.2422日かけて太陽の周りを回る公転。地球の自転速度は時速1,674km程度(赤道付近)、公転速度は平均で時速10万7,280kmです。

ジェット機の時速が1,000kmですから、地球のスピードは想像を遥かに超えるものです。

この猛スピードで動いている地球に、私たちは振り落とされることなく平気で立っているとは信じられないことと思いませんか?

地球が私たちを振り落とす力、円運動による外力は地球の重力に比べると僅か0.3%に過ぎないからなのです。

ピンとこない話ですが、これが事実なのです。

地球の自転軸は太陽に対して約23.4°傾き、それにより春分・夏至・秋分・冬至という季節を与え、私たちに四季の魅力を与えてくれます。

約46億年前に原始太陽系が誕生し、太陽や地球、その他の惑星はその姿を形成してきました。

その時から太陽や惑星の間には、それぞれの質量に応じて引き合う力が働き、お互いにバランスをとりながら規則的な運動を繰り返しています。

この慣性が続き限り、地球上の私たちは快適な生活を送れるはずなのです。ただし、自ら地球を破壊していけば、その生活は保障されませんね…。

※画像は無断転載しないでね

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地球の自転と公転
水星

10.水星

 

水星は太陽系の一番内側を回る惑星です。

水星は直径が地球の5分の2程度でつきより少し大きいといった小型の惑星です。

大気がなく昼間の温度は430℃をこえる高温の世界です。

88日間の周期で太陽を一回りし、58.7日で自転しています。

表面は付と同じような無数のクレーターで覆われています。

水星の見所は、1,300kmもの巨大なクレーター状の「カロリス盆地」で大隕石が衝突した証拠です。

※画像は無断転載しないでね

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金星

11.金星

 

「一番星見つけた」と言われる多くが金星です。

「明けの明星」「宵の明星」としてその存在は多くの人々に知れ渡ってます。

金星はギリシャ神話では「愛と美の女神ヴィーナス」(Venus)、昔から美しい星として人類から愛されてきました。

最高光度の時は、太陽、月に次ぐ明るさです。

金星は地球よりほんの少し小さい(直径は地球の95%、質量は80%)だけ、しかしながら、金星は地球とは全く異なった惑星なのです。

金星の大気の主な成分は二酸化炭素。

その温室効果により表面温度は約470℃と灼熱です。

自転周期は極めて長く243日、一方、公転速度は225日なので、昼と夜が1回入れ替わる前に太陽の周りを1周してしまいます。

公転周期が自転周期の方が長い、つまり金星は1年が0.9日というユニークな惑星です。

※画像は無断転載しないでね

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天王星

12.天王星

1781年にイギリスの天文学者ハーシェルによって偶然発見された新惑星は、神々の祖ウラノス(天王星)と名付けられました。

ウラノスは母なる大地ガイアから生まれ、母のガイアと結婚し、オケアノスやクロノス等の父となりました。

しかし、子どもたちを虐待したのでガイアの怒りをかい厳しく罰せられました。

 

天王星は太陽系第7惑星で、直径は5万1,000km(地球の約4倍)、質量は地球の約14倍で、太陽系惑星中で3番目に大きな惑星です。

自転周期は約17時間、公転は約84年。

自転軸が公転面に対し98°も傾いている横倒しの状態で回っているのが魅力的でしょう。

他にも11本のリングや15個以上の衛星も発見されています。

1789年ドイツの化学者クラプロートによって発見された新しい金属にも、このウラノスにちなんでウラニウムという名が付けられました。

※画像は無断転載しないでね

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海王星

13.海王星

 

太陽系第8惑星、海王星は英語でNeptune(ネプチューン)、ギリシャ神話では海の神ポセイドン。

直径約4.9万km(地球の約4倍)、自転周期が約16時間、公転周期が約165年です。

天王星より更に外側の軌道で太陽の周りを回っています。

冥王星が惑星から外されて、現時点で最も遠い太陽系の惑星です。

1781年に天王星が発見された後、天文学者たちは熱心にその動きを観測し始めましたが、天王星は万有引力の法則通りに動かないことに気が付きました。

天王星の運動を決めるのに一番大きな力を持つのは太陽ですが、木星や土星も天王星に引力を及ぼしてその運動を乱しているのです。

しかし、その惑星の引力を考慮しても、天王星は理論通りに動きません。

そこで、まだ発見されていない惑星が天王星に引力を及ぼしているのだと推察され、1846年にフランスの天文学者ルベリエがその未知なる惑星の大きさや位置を計算し予測した位置を、ベルリンの天文学者ガレが観測したところ8等星(肉眼では見えない明るさです)の海王星が発見されるに至りました。

 

目に見えないながら、理論から導き発見された海王星…、科学の進歩を感じさせられる惑星であり、古来からの科学者たちの熱意を感じられる惑星と言えましょう。

※画像は無断転載しないでね

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最も美しい星

14.夜空で最も美しい星

重星って聞いたことがありますか?
プルケリマって星の名前を聞いたことありますか?
2個以上の星がとても近くに見える時、これらの星を重星(じゅうせい)と言い、2つの星なら2重星、3つの星なら3重星と呼んでいます。重星には連星とそうでない重星があります。連星とは引力で引き合っている重星、つまり本当に近くにある2つ以上の星のことです。一方、そうでない重星とは引力の関係がない、地球から見ると近くにあるように見えるだけの星です。星空に輝く恒星の約70%は太陽のような単体で輝いてなく、2つ以上の恒星がお互いに周りを回る連星です。
牛飼い座のε(エプシロン)星プルケリマは黄色の2.7等星に青色の5.1等星が非常に長い周期で回り合っている2重星です。黄色と青は補色の関係もあり、また、互いに回転し合っているため、色の混ざり具合も変化しますから、見る人、見る人、それぞれ違った感動を呼び起こす、大変美しい星です。

1781年にイギリスの天文学者ハーシェルによって偶然発見された新惑星は、神々の祖ウラノス(天王星)と名付けられました。

ウラノスは母なる大地ガイアから生まれ、母のガイアと結婚し、オケアノスやクロノス等の父となりました。

しかし、子どもたちを虐待したのでガイアの怒りをかい厳しく罰せられました。

「プルケリマ」…意味は…「最も美しいもの」
望遠鏡があればベストですが、覗いた姿に圧倒されることでしょう。春の星空で綺麗に見えています。

※画像は無断転載しないでね

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銀河系

15.銀河系

私たちの周りの総ての恒星は、天の川の多数の恒星を主体として、1つの巨大な集団をつくっています。

これを銀河系といいます。

銀河系に含まれる恒星は約2,000億個と言われ、銀河系には、球状星団や散開星団、散光星雲、暗黒星雲や、主に水素ガスや塵の集まった星間物質から成り立っています。
 

銀河系は円盤状で直径は約10万光年、中心部の直径は約1.5光年。

私たちの太陽系は、この銀河系の中心から約3万光年離れた位置にあり、秒速250km程の猛スピードで回転しています。

そんなスピードでも銀河系が1周するには約2億年もかかります。

 

私たちの居る銀河系の隣の銀河が、アンドロメダ銀河、そして、そういった銀河が多数集まり、銀河群、銀河団と想像できない規模で互いの引力により配置されています。

おとめ座方向へ望遠鏡を傾けると、比較的発見し易いおとめ座の銀河団を見つけることができます。
 

ちょっと疲れた時に、望遠鏡で宇宙を眺めてみませんか?

膨張し続ける大きな宇宙の存在の中で生きている私たちの本当に小さな存在をぼーっと考えてみるのも、非現実的で、頭の中がスーッと無の境地になる感覚が得られます。

善ちゃんだけかな?

 

補足として、私たちの周りの総ての恒星は、天の川の多数の恒星を主体として、1つの巨大な集団をつくっています。

これを銀河系といい、そして、その他の恒星を主体とした1つの巨大集団を銀河と言います。

お隣の銀河は約230万光年離れたアンドロメダ銀河で、私たちの銀河系と形も規模もほぼ同じですから、当然、人類のような優れた脳を持った霊長類、簡単に言えば宇宙人がいてもおかしくありません。

よって多くの天文・宇宙の研究に携わる人々は「宇宙人がいるのは当たり前」と思っています。
しかしながら、UFO発見には反対的な意見も多いのです。

考えれば当たり前。アンドロメダ銀河から地球に来るにも光の速さで230万年かかりますし、そして、2,000億以上の恒星の中の1つの惑星に辿り着く確立が低すぎますし、行く意味さえ問われてしまうでしょう。
 

宇宙人はいる、だけど、逢うことは不可能。

星空を眺めて…「宇宙人っているのかなぁ…」と思っているのは私たちだけではないのでしょう。
どうですか? 不思議な感覚です。


余談ですが、現在、約137億光年先の光を捉えましたが、それは銀河形成の段階の原始銀河の姿です。

宇宙の果て(←表現上、使うべきではありませんが)を捉えるために、ハッブル宇宙望遠鏡やすばる望遠鏡などが活躍しています。

こうして記事を載せている間にもドンドンと新しい事実が発見され、宇宙と私たちの距離が近づいているのでしょう。

※画像は「銀河団」

※画像は無断転載しないでね

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北極星

16.北極星

 

北極星は日本でも有名な星で、2等星です。

また韓流ドラマ「冬のソナタ」で有名となった星「ポラリス」としてもさらに有名になりました。ポラリスというアクセサリーも流行しました。

日本では、カシオペア座と北斗七星を使って北極星を探すのが一般的です。

北極星は昔から北の方角を示す動かない星(多少は見かけ上でも動いています)として、方角を知るツールとして使われてきました。

 

ちなみに、人間だけでなく、ルリノジコという渡り鳥も、この北極星を道標として長い距離を飛んでいるとも考察されているように、動物たちも北極星を意識して行動を取るものもいるようです。


北極星は、地球から約430光年離れた星。

つまり、今から430年前に遠く宇宙から放たれた光が届いています。
今から430年前…、日本では戦国時代の頃、まさにそのときに解き放たれた光…、悠久の時を伝えているかのようです。

戦国武将も戦いを迎えるにあたり、この北極星を方角を知るために見上げていたのでしょうか?
 

本州ではほぼ1年中、綺麗にカシオペア座と北斗七星と両方が見られますので、北極星探しをしてみてはいかがでしょうか?

【北極星とカシオペア座&北斗七星】

※○で囲んである星が北極星

※写真提供 紫光星さん

※画像は無断転載しないでね

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光害
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17.光害ってご存知ですか?

国際宇宙ステーションから若田宇宙飛行士が「日本の夜は明るい」と仰りました。
確かに夜のイルミネーションは美しいですし、そういった夜景の見える人気スポットも多く存在しています。

そうした綺麗なイルミネーションに溢れる夜景を好む人は多いのではないでしょうか?

でも、公害の1つに「光害」があります。

この光害により、星空が見えなくなってきていることは言うまでもありませんが、生活環境を考えるとやむを得ませんよね。

ならば、光害の影響とは?
 

それは夜間照明が満月の明るさ0.2ルクス(明るさの単位)を超えると、動植物の生態系に様々な影響を与えてしまうのです。

それが光害という公害なのです。

例えば、樹木の開花や紅葉の時期が狂ったり、渡り鳥が本来の進路を見失い迷ったりといった影響です。

更には海がめが海岸で孵化した後、ごく僅かな光で迷って海に帰れないといった事例もあります。

一方、治安悪化により夜道が暗いのは危険を伴いますので、外灯は必要ですし、その他の夜間照明も必要不可欠ですし、これからも増えていかなければならないでしょう。
 

 

では、どうするのか?
答えは簡単です。

全ては解決できませんが、ライトに傘を被せるだけです。

これで非常に効果を発揮します。

オフィスの電灯のように電灯の上部のカバーの反射率を高めるとワット数を減らせるのと同じように、外灯は地上方向に有効に反射させるような傘を被せれば良いのです。

そうすれば、もっと省エネで夜道がもっと明るく照らされながらも、上空には光が漏れないため、自然への影響を最小限にとどめられ、私たちの生活と自然との共生が可能となります。

自治体によっては既に実施しているところもありますが、光害の社会的認知の低さにより、予算という大きな壁を崩すことが出来ないのが現状です。

高速道路や外灯は現状のままであれば、単なる浪費であって、更には生態系すら悪影響を及ぼし続けます。

生態系の変化や、樹木の開花や紅葉の時期のズレ、などは全て温暖化によるものといった発想でまとめられている世論が形成されているような感じもしますが、光害も見逃すことの出来ない公害なのです。

天の川の綺麗に見えるところ…、そこは小川にたくさんの蛍が集まっている場所…
幼少時の夏、小さな小川で数え切れないほどの群がる蛍たちを見ました。

そして、頭上には、天の川を中心に多数の星々が綺麗に輝いていました。
小さいながらにも「…空にも蛍がいっぱいいるね…」って感じました。

東京都23区で、天の川が見えなくなったのは1971年7月の足立区が最後。

残念なことに、既に東京都23区で育っている子どもたち、いや、その子どもを育てる親までもが、天の川を日常的に見ることができなってきているのです。

 

蛍のいるところは、天の川が綺麗に見られます。

天の川は常に同じように淡く優しい光を放っていますが、光害等により見られなくしてしまったのです。

それを感じるかの如く、蛍もその場所から姿を消してしまうのです。
 

夏の静寂な場所でしか見られない、地には小川付近に群がる蛍の無数の光、上空には天の川を中心とした星々の輝き…、天と地の情景のシンメトリー…
素晴らしい自然の世界だからこそ、後世へ守り伝え、蛍も天の川も綺麗に見える場所がドンドンと増えていくことを願っています。


幼少期に見たこの地と空の、ほんのかすかな光の現象ですが、壮大でロマン溢れる光景で、言葉では表現できない美しさを覚えた思い出として頭の中で今も鮮明に蘇ってきます。

※画像は無断転載しないでね

枕の向き

18.枕は南向きが良い?

昔から枕は南向きが良いって言われていますが、色んな説があります。
その中の1つ、中国では北斗七星が死神、南斗六星が長寿の神と言われ、亡くなられた人は北向きにします。

これは今の日本でも風習として残っています。

南枕にすると、長寿の神に頭が向き長生きできるといわれているのです。

夏の日本の星空でも、北斗七星と南斗六星の2つの星の並びが見えていますので、実際の星空で確認してみてください。
 

話は逸れますが、大人になるまで善ちゃんは、南斗六星は全く知らなかった星の並びで、「北斗の拳」の架空のものだと思っていました。

だから、南斗六星を知り、実際の星空で発見できた時、めっちゃ感動しました。


話は戻し、もう1つの説として、地球の磁力線が北から南(厳密に言うと北と南の極点)へ流れるため、その方向に合わせると良いと研究発表されているということです。ただ、絶対的な検証ができないため、これも真実か否か明確ではありません。こちらは、磁力線の方向に合わせると、方向音痴にならないという長所があるそうです。
どちらも説ですので、興味深い方は試してください。ただ、実際に鳩はくちばし部分に磁鉄鉱が含まれていて、それにより方角を正しく把握できるとか、渡り鳥や様々な生き物も方角を感知する能力を持った生き物もいます。

ヘラクレス座

19.ヘラクレス座のちょっと変わった話

 

梅雨の合間は、空気中のホコリやチリが流され、星空は非常に綺麗に見えます。

この時期、真南に位置している(← 南中と言います)「ヘラクレス座」が見頃です。

 

ヘラクレスは英雄として有名ですが、ちょっと面白い話もあります。
ヘラクレスは、全知全能の神ゼウスの子として生まれましたが、ゼウスの妻ヘラの子どもではありません。

ヘラクレスが赤ん坊の頃、ヘラの母乳を飲む際に、力強く吸ったため、乳房が引きちぎられ、大量の母乳が流れ出たと言われています。

その大量の母乳が、天の川となったとされ、英語では、天の川のことをミルキーウェイ(milky way)と呼んでいます。

実子でない上、そんなことをされたヘラも怒ったことでしょう!
 

「ヘラクレス」という名は、「ヘラ」は「ヘラ」、「クレス」は「憎む」という意味。つまり「ヘラクレス」は、「ヘラが憎む」という意味なんです。少し英雄の名にしては、残念な名前かもしれません。

【2009年の7月の20時頃の星空】
※このイラストは日立シビックセンター天球劇場からダウンロードのご協力をいただきました

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夏の大三角

20.夏の大三角

夏の大三角は全て1等星。

その特徴は、3つの星を結ぶと2等辺三角形っぽいです。

ベガとデネブを底辺にして、アルタイルをパタンと反対方向へ倒すと、そこに北極星が輝いています。

頭の真上付近を見ると直ぐに探せると思います。
 

夏の大三角といえば、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」の出発点、はくちょう座のデネブから(写真では分かりにくいのですが)、ベガとアルタイルの間に通る「天の川」を南十字星に向かっていく星空の旅。

 

是非、「銀河鉄道の夜」を読破して、夏の大三角から、自分の頭の中で、その旅をしてみてはいかがでしょうか?

星空の星々等を上手く利用して、親友の死を通じて人の行き方を、美しく、時には重く綿密に描かれています。

宮沢賢治の星空への想いが強く感じられ、そこは、単なる星空から、ドラマチックなスクリーンに変わることでしょう…。

※【無断転載しないでね】画像提供:紫光星さん

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ペルセウス座流星群

21.ペルセウス座流星群

毎年、8月中旬(8月12日の深夜~13日明け方頃)に極大日(最も活動が盛んな日)を迎えるペルセウス座流星群。

流れ星を見たことのない方には、1年の中で最も良い機会です!

特徴として、安定して多数の流星を見られること、流星自体も明るいこと、つまり、非常に見つけ易いのです。

ピークとその前後では、運が良ければ1時間に100個以上は見つけられます。


1週間前後から、その兆候が見られますので、今日辺りから星空を眺めてみるのも良いでしょう。
国立天文台のURLをご覧になるのもオススメですので、検索してみてください。

流星数をリアルタイム集計し、インターネット上でお知らせしてくれるという試みがあるからです。

深夜の星空が主役のイベント故、どの地方で見られているのかといった情報が入手できたりすると、便利且つ無理もせずに流星を探せることでしょう。
 


よく聞かれる質問を以下のとおりQ&Aで紹介しておきます。
 

Q.どこを見ていればたくさん見られますか?
→ A.北東方向(ペルセウス座の方向)というのが一般的ですが、そこを中心に放射状に流れますから、反対方向の地平線近くでも出現したりもします。結論は、空全体が見渡せる場所で、寝転がり全体を満遍なく眺めているのがベストです。

 

Q.望遠鏡とは用意するものは何かありますか?
→ A.特にありません。寒さや蚊除け対策など身を守るもののみお持ちください。

ただ、星座早見盤なんかがあれば、せっかくの機会に、星座探しをしてみると一層豊かな想い出ができるでしょう。
 

Q.絶対にたくさん見られるのですか?
→ A.星空が綺麗に見えることを前提にすれば、全国どこでも同じようには見えません。

流れ星は上空約100kmあたりでの宇宙の塵が大気の分子との衝突により発光する現象なので、例えば、東京と大阪では全く違う流れ星を見ていることになります。

また、塵は非常に小さく、どこに多数の塵が散在しているかは特定できませんので、ベストスポットは予測不能です。

でも、数多くの流れ星が見られるのがペルセウス座流星群ですので期待外れは、まずありません。

22.ガリレオ衛星

木星は、ジュピター。ホルストやリメイクした平原綾香さんの美しい楽曲としても有名ですね。ギリシャ神話では、天の大神ゼウスとされている惑星です。

※写真提供 紫光星さん

※画像は無断転載しないでね

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ガリレオ衛星

23.月

月が綺麗に見えたなら、想像してみましょう。満月の時、

  • 海に住むものたちの産卵や受精の時です。珊瑚、牡蠣、海亀…。

  • 地上の動物たちも満月に照らされた中で求愛活動に忙しく動き回る種もあります。

  • 私たちも、体内の水、ホルモンバランスも、月の周期に影響されています。

  • 満月や新月の晩には勘が冴えるという人もいます。

  • 満月の夜には犯罪や事故が多くなるとも言われています。

  • 月光を浴びすぎると、LUNACY、つまり月の狂気に影響されるという言い伝えすらあります。

おぼろげな月光が潜在意識を呼び起こし、敏感になって、見えないモノまで見えたり、空想力が豊かになり現実離れを起こしてしまうと伝えられているのです。

昼の燦々と輝く太陽と異なり、うっすらと周囲を見渡せる満月(月)の光には、いろんな言い伝えがあり、それだけ昔から、科学的にも、心理的にも非常に関心の高かった自然の神秘的な灯りだったのでしょう。

※写真提供 紫光星さん

※画像は無断転載しないでね

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24.カシオペア座の和名

カシオペア座、秋の星座の中でも著名な星座。

カシオペア座は日本では古来どんな呼び方をしていたのでしょう?
そういった日本の星の名を調べた「野尻抱影(のじりほうえい)」氏の著書では

  • 錨星(イカリボシ)・・・香川県観音寺地方、静岡市、焼津市、丹波地方

  • イカレボシ・・・福井県坂井地方

※どの地方も、海岸近くで船の錨を連想したようです。

 

  • 山形星(ヤマガタボシ)・・・愛媛県西条市

  • カドチガイボシ・・・大分県中津地方

と紹介されています。
 

意外と星空でも特徴のある星の並びながら、日本ではそれ程多くの名前が付けられていなかった珍しい星座です。

 

一生懸命、和名を探していた野尻氏も、呼び名が少ないことに驚いていたようです。

​※カシオペア座…横向きになっていますが、ジグザグに5つの星がWの形に並んでしますが分かりますか?

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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カシオペア座の和名
アンドロメダ銀河

25.アンドロメダ銀河

【その1】

秋の星空で有名な銀河、M31アンドロメダ銀河。

アンドロメダ座に位置し、地球からの距離は約230万光年。

私たちの地球が含まれる太陽系、それを更に含めた銀河系・・・、この銀河系の隣の銀河がアンドロメダ銀河です。

アンドロメダ銀河は、銀河系とほぼ同じの大きさ(質量)であり、約2千億個の恒星(自ら光を放つ太陽のような星)で構成されています。
 

ということは・・・想像してください・・・


アンドロメダ銀河にも地球のような惑星が存在し、人類のような高度な社会で生活している生物がいても当然でしょう!

 

そうした感情を持って、アンドロメダ銀河を望遠鏡から覗いて見ると、なんとも不思議な感情に包まれることでしょう。

そして、もっと興味深い話がアンドロメダ銀河にはあります。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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視力回復の星

26.視力回復の星?

秋の星空の真ん中で、ペガスス座が綺麗に見えています。

そのペガスス座の胴体の部分を形成する四辺形を「ペガススの四辺形」と呼んでいます。

ペガススの四辺形は、秋の星座探しのポイントたる重要な地位を築いています。

どこのプラネタリウムへ行っても、この四辺形は必ず話題として取り上げられるくらいです。

 

さて、この四辺形の中に、肉眼で5~6つの星が見られれば、視力は1.5以上と言われ、視力検査や星空の美しさを調べるツールとして活用しているのも事実です。

 

綺麗な星空に出会えたら、是非、いくつの星が数えられるか試してみましょう。

昔から、遠くのものを見ていると視力が回復するといわれています。

星は、肉眼で見られる最も遠くにある物体ですから、何度も何度もチャレンジしているうちに、視力回復の成果があるのも間違いなしと思われます。

実際に、善ちゃんも天文やプラネタリウムに携わっていた際は、視力を2.0でキープしていた生き証人です。​

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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昴 ~プレアデス星団~

27.昴 ~プレアデス星団~

 

M45プレアデス星団、日本では「昴(すばる)」として呼び親しまれている有名な星々の集まりです。

清少納言「枕草子」にも「星は昴(すばる)、彦星、明星…」と登場し、星の中では一番美しいと詠われています。

古くから、日本でも、大変趣きある星として観賞されていた星々の集団(散開星団)です。
プレアデス星団は、冬のオリオン座の西側に目を移すと簡単に見つけられます。

プレアデス星団は約6,000万年前頃に生まれたばかりの、星の子どもたちといったところ。
※太陽は、中年くらいの星で、今は約46億歳です。

M45を拡大して撮影すると・・・(次ページ)

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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星のエンゲージリング&エンゲージリングの雑学

28.星のエンゲージリング&エンゲージリングの雑学

星を自由に線で結んで、いろいろなモノに見立てるのも、星空の楽しみの1つ♪
今回は、北極星と周りの星々(8等星くらいの暗い星)を繋いでみてください!

画像中央の輝星が北極星で、その周りの8~10等星を繋いでいくと、環ができますね。

これが星の「エンゲージリング」と呼ばれているのです。北極星がダイヤモンドです。

エンゲージリングを見つけるのも、実社会と似ていて、単純にはいかず、双眼鏡以上で確認できるんです。
 


余談ですが、エンゲージリングは大抵ダイヤモンドが好まれますが、なぜ?
 

これには、

  • ダイヤモンドに含めれた意味として「純潔」「永遠の絆」であること


  • ダイヤモンド自体の硬さが高いことから「二人の絆が強い」「永遠の確固たる愛情」とされていること

  • ダイヤモンドが無色透明なところから「純粋無垢」を表していること

などが主な理由のようです。


そんな観点で考えると、原作者の意図は知りませんが、「冬のソナタ」でポラリス(北極星)を愛情表現に用いているところは巧妙でしたね。
さらに、雑談ですが、「エンゲージリングは給料3か月分」と言われているのは、映画配給会社がゴールデンウィークと名付けたのと同様で、ダイヤモンド会社(南アフリカ)の広告戦略が浸透され通説となったことによります。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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ふたご座流星群

29.ふたご座流星群

毎年の12月13日前後あたりの夕方から明け方にかけて「ふたご座流星群」がピークとなります。

夏のペルセウス座流星群と並び安定してたくさん流れ星を見つけられるので非常に人気が高いです。

毎年、ピーク時に1時間に100個前後見えたという報告もあるワクワクする天文現象の1つです。

 

基本的に隕石は夕方、流れ星は明け方と地球の自転公転の関係によるものが定説ですし、今回も明け方がやっぱりピークとなることでしょう(朝6時頃からが理想ですが、太陽出現に近いので3時からくらいがオススメです)。

 

一般の流星群は彗星のチリが大気と衝突し発光するという仕組みですが、ふたご座流星群は珍しく、小惑星フェアトンの残していった多数のチリの衝突することで発生します。

注意したいのは、ふたご座流星群というから、ふたご座付近を見ていれば良いという訳ではありません。

ふたご座を輻射点として放射状に星空全体に見られますから、街明かりの少ない場所で横たわって空全体を見渡せる環境がベストな見方です。

 

とても優しい輝きを放つのが特徴のふたご座流星群です。

温かい格好をして見てください。

そして、流れ星に願い事を唱えてください。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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クリスマスを彩る星 ~北十字星~

30.クリスマスを彩る星 ~北十字星~

クリスマスは、イエス・キリストが生誕した記念日。それを示すかのように、西の空には、十字架に並んだ星々が綺麗に見えています。
その名は「北十字星」。はくちょう座の一部です。

是非、クリスマスに眺めてほしい星々です。

この画像より、もう少し時間が経つと、地平線に十字架が立っているようで、一層クリスマスの雰囲気を盛り上げてくれています。
 

街灯のイルミネーション程輝かしくて派手ではないけれど、もっとも大きな自然界のっクリスマスイルミネーション、北十字星。

その優しい輝きが一層、聖夜をステキに演出してくれています。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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「日の出」「日の入り」っていつ?

31.「日の出」「日の入り」っていつ?

毎日、太陽は東から昇り西へと沈んでいます。

ニュースでは、今日の日の出と日の入りの時刻を発表していますが、その時刻とは太陽がどの状況の時を指しているのでしょう?

上の①~③のうち、どれが日の出入りを指しているのか?
①は地平線ギリギリに太陽の上部が接した瞬間
②は地平線に太陽の中心が位置している時
③は地平線ギリギリに太陽の下部が接した瞬間

答えは①

日の出をご覧になる時、こんなマメ知識を持ちながら楽しむのも良いでしょう。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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「月の出」「月の入り」っていつ?

32.「月の出」「月の入り」っていつ?

毎日、月は見かけの姿を変えながら、東から昇り西へと沈んでいます。ニュースでは、日の出&日の入りほどではありませんが、月の出入りの時刻も発表している場合があります。が、その時刻とは月がどの状況の時を指しているのでしょう?
 

上の①~③のうち、どれが月の出&月の入りを指しているのでしょうか?
①は地平線ギリギリに月の上部が接した瞬間
②は地平線に月の中心が位置している時
③は地平線ギリギリに月の下部が接した瞬間

答えは②

月の場合は、太陽と異なり、満月のように円形であったり、新月、三日月、上弦・下弦と様々な姿が変わるため、このように月の出没の時刻を定めたようです。ただ、①として算出されている公的機関もありますから、②が正解というのも「一般に」と言うのが正しく、とどのつまり、①でも②でも正解ということが言えるでしょう。

 

 

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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冬の星空

33.冬の星空

一年の中で最も美しいと称賛され続けている「冬の星空」。
 

オリオン座の左上に輝く赤い1等星ベテルギウス、真ん中の三つ星を挟んで、右下の1等星リゲル。オリオン座のベテルギウスとおおいぬ座の1等星シリウス、こいぬ座の1等星プロキオンで作る「冬の大三角」。

オリオン座の三つ星の下には、星の赤ちゃんが生まれているM42「オリオン大星雲」があり、宇宙が脈々と活動している様子もうかがえ、しかも写真で見ると非常に綺麗です。

・・・人類が描いてきた神話は壮大なスケールの星空のキャンバスに、そして、その星空を突き抜け、宇宙というずっとすっと遠くまで続く空間・・・

 


寒い冬ですが、煌びやかな星空に身を委ね心で星々と接してみてはいかがでしょうか?

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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春の星空

34.春の星空

すっきりと晴れる日が少ないと言われる春ですが、その星空には春の大三角が一段と目立っています。

しし座の尾の部分に輝く2等星「デネボラ」、意味は「獅子の尾」。

牛飼い座に位置する赤みがかった1等星「アルクトゥルス」、意味は「熊を追う者」。

そして、おとめ座の真珠色した1等星「スピカ」、意味は「ギザギザ尖ったもの」。

この3つの星が綺麗な三角形を描いています。
(注)2010年4月24日の画像のため、土星も目立って輝いています。

右側に星が四辺形に並んでいるのがカラス座。

カラス座の下側をずっと辿っていくと、画像では緯度が高く見えませんが、南十字星(南十字座)が簡単に見つけることができます。

善ちゃんは何回かハワイで綺麗に南十字星を見ることができ、いつも同じように興奮しています。

やっぱり、南十字星は美しい!

2つの1等星を持つ贅沢な星座でありながら、88ある星座の内で最も小さな星座です。

一生に一度は、自分の目に焼き付けておきたい星座です。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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しし座の話

35.しし座の話

しし座(学名:Leo)は紀元前150年程前の、プトレマイオスの48星座にも含まれている大変古くから存在している星座の1つです。

画像のように星と星を線で結ぶと、一目瞭然です。ししの姿を想像できる素晴らしい星の並びをしていますので、太古の人々の想像も容易に掻き立て、古くに作られた星座であることに納得です。



<レグルス>
ししの胸元に輝く1等星はレグルス、意味は「小さな王」、いかにも、百獣の王に相応しい名前の星です。この名前も、地動説を唱えたコペルニクスが名付けたのですから、その注目度も高かったことが考えられます。

ほかにも、古代インドでは「偉大なもの」、古代バビロニアでは「国王の星」、アラビアでは「王者の星」等と呼ばれ、他の星の名とは比にならない価値の高いものと言えましょう。

それ故、古代バビロニアでは、占星術で王の運命をつかさどる星として扱われていたようです。

もちろん、ししの胸元に位置するので「コル・レオニス」(ししの心臓)といった別名も存在しています。

※画像「2010年のしし座と火星と土星」

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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北斗七星の話

36.北斗七星の話

春の星空では、北斗七星が大変綺麗に見えています。

特徴のある7つの星の並びは、世界各地で太古からいろんな想像を掻き立ててきたようです。


たとえば、アラビアでは、父親を殺された3人娘が棺(4つの星の四辺形部分)を引く姿と見られ、殺した人間に見事復讐を果たしたと言われていました。

アメリカでは熊(4つの星の四辺形部分)を追いかける3人のインディアン、韓国では歪んだ家(4つの星の四辺形部分)と逃げる大工、フランスでは2頭の牛を盗んだ2人の泥棒(4つの星の四辺形部分)と追いかける3人の農夫、など、世界中で調べれば数え切れないほど北斗七星に纏わる話は多いのです。
 

 

ところで、北斗七星のミザールとアルコルという二重星に注目して見ましょう。

この星が二重星として見えたら、視力は安心して良いと言われています。

一方の目立つ星の方がミザール、そのすぐ隣の星の方がアルコルと言います。

実際に、古くはアラビアで、この二重星を意味が「視力テスト」という「サイダク」と呼んでいたと伝えられています。

ただ、不吉な話として、日本では「寿命星」と呼び、正月にアルコルが見えなかったら、その人は年内に死んでしまうという言い伝えも残されています。

まさに漫画「北斗の拳」の「死兆星」と言ったところでしょうか・・・。

他にもアルコルを日本では、「そえぼし」と呼んだり、40歳を過ぎるとアルコルが見えなくなるということで「四十くれ」と呼んでいます。

北斗七星は北極星を見つけるツールとして有名ですが、今宵より、いろんな話を思い浮かべながら、新たな目で眺めてみてはいかがでしょうか。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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おおぐま座の話

37.おおぐま座の話

春の星座は大きな星座が多く見られます。

星座の中で3番目に大きいのが「おおぐま座」です。

こうして線で結ぶと大きな熊の姿が容易に納得できます。

お尻から尻尾にかけての星の並びが有名な北斗七星です。
おおぐま座(学名:Ursa Major ウルサ・マヨル)は紀元前150年程前の、プトレマイオスの48星座にも含まれている大変古くから存在している星座の1つです。

 


<星の名前>

  • α星 ドゥベ(熊)

  • β星 メラク(腰)

  • γ星 ファクダ(もも、あし)

  • δ星 メグレス(尾の付け根)

  • ε星 アリオト(尻尾と言われているらしい)

  • ζ星 ミザル(腰帯)

  • η星 ベネトナッシュ(棺に寄り添う女の長) → 別名アルカイド(先導者)


<北斗七星>
北斗七星についてはこちらから

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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こと座の話

38.こと座の話

夏の季節、こと座が綺麗に見えています。

<星の名前>

  • ベガ(1等星)・・・落ちる鷲(ワシ)

※七夕伝説の織り姫星(織女星)としても有名な星です
 


※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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39.いるか座の話

夏の季節、馴染みは薄いのですが、綺麗に「いるか座」が見えています。
夏の大三角、はくちょう座のデネブとわし座のアルタイルを直線で結び、やや東側に位置しています。

小さな星座ですので、初めて見つけられた時の嬉しさはひとしおでしょう。

いるか座は4等星以下で、目立った星が少ないですが、プトレマイオス48星座にも含まれていたという、その歴史は古い星座です。
 


<星の呼び方>
日本では、4つの星で作られている四角形を「菱星(ひしぼし)」「苞星(つとぼし)」と呼んでいたようです。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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いるか座の話
ペルセウス座の話

40.ペルセウス座の話

秋の代表的な星座、ペルセウス座です。

が、どちらかと言えば夏の天文ショー「ペルセウス座流星群」の方で知名度が高い星座かもしれません。

<星の名前>
矢印で指している星の名前は「アルゴル」(β星)…意味は「悪魔」という不気味な名前が付いています。有名な食変光星で2日21時間弱で2等星から3等星と明るさの変わる星です。

 

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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コートハンガー星団

41.コートハンガー星団

夏の星座が非常に綺麗に見える季節では、はくちょう座のくちばしの先、やや南に、コートハンガー星団(Cr399 こぎつね座)という散開星団も見頃です。

地球からの距離は約420光年。

聞き慣れない星団かもしれませんが、双眼鏡程度で覗くと、その姿は・・・

ハンガーのように星が並んでいます。
このように星座の星の並び以外に特徴的な星の並びを「アステリズム」と呼んでいますが、まさにこの星団は特徴ある星の並びです。

双眼鏡で眺めると、東西に6つの星が一直線に並び、南(画像では上側)に掛ける部分のように星が並んでいて、コートハンガーを直ぐに連想できると思います。

夏に星空観察する機会のある方は、是非、眺めてておく天体の1つでしょう。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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42.いて座の話

夏を代表する星占いでもおなじみの星座、いて座が綺麗に見えています。
主だった星を線で結ぶと、いて座の弓の部分を連想できるような星の並びをしているのが分かります。
また、弓矢の先のあたりが、天の川の一番濃く見える場所、言い換えれば、私たちの住む銀河系の中心方向という訳です。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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いて座の話
南斗六星の話

43.南斗六星の話

いて座の星の並びに「南斗六星」も含まれています。
「南斗六星ってあるの? 漫画の話じゃないの?」と思われる方もいるのではないでしょうか…。それもそのはず、北斗七星は大変有名ですが、意外と南斗六星は「知らない」「見たことない」と言う方も多いようです。

南斗六星は、いて座の弓矢の上部に、画像のように見事に柄杓の形に6つの星が並んでいるのです。

天の川をミルキィー・ウェイ(乳の道)と呼ぶのに関連して、南斗六星をミルク・ディッパー(ミルクのスプーン)とも呼び分けたりもします。

中国では、古くに、北斗七星を死神、南斗六星を長寿の神とした伝説も存在しました。そして、人の寿命は北斗と南斗の二神の話合いにより決められていたとも伝えられています。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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わし座の話

44.わし座の話

夏の大三角の1つの星座に、わし座があります。

<星の名前>

  • アルタイル(飛ぶワシ) 0.9等星

※日本では七夕伝説の彦星として知られている星です


<ギリシャ神話>
全知全能の神、天の大神ゼウスには、いつも傍にいてくれ、晩酌をしてくれる美しい娘ヘベがいましたが、年頃になるとヘラクレスの妻となり、ゼウスから離れてしまいました。

ヘベのいない生活の寂しさに耐えられないあまり、ゼウスは誰か代わりを探すのです。
 

「・・・なんと美しい少年だ・・・」
トロイヤで一番美しいと言われたガニメデスに白羽の矢が立ちました。

ゼウスは美しいワシの姿となり、ガニメデスをさらってしまいました。
この時の姿が描かれているのがわし座です。

 

少年であれば、嫁に出すという辛さを味合わないであろうという父親ならではの心が現された話です。
ちなみに、ガニメデスはみずがめ座となっています。

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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や座の話

45.や座の話

夏の大三角のわし座の近くに「や座」が輝いています。「そんな星座、聞いたことない」と思う方も多いでしょう。しかしながら、や座はプトレマイオス48星座にも含まれている古くから存在した星座です。

既に紹介したコートハンガー星団とわし座の近くに、主に4つの星で弓矢の形に星が並んでいます。
※画像で見るとや座の左側には、既に紹介した「いるか座」も綺麗に見えていますね。


小さな星座ですので、見つけられて、星を結べた時にはちょっぴり感動すら覚えます。

※画像「や座,わし座,コートハンガー星団」

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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はくちょう座の話

46.はくちょう座の話

微かな光の帯が星空を縦断している天の川。

そこに翼を広げた白鳥の姿が描かれています。

夏の大三角を見つけられると、その1つの星デネブを含むはくちょう座も簡単に見つけられます。

 

 

※【無断転載しないでね】

※画像提供:紫光星さん

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47.太陽

かつてより憧れていても実際には望遠鏡を買うお金や望遠鏡を扱う手間も考えて自分でできなかった太陽の撮影が、ようやくできるようになりました。

​画像のとおり見事に黒点も活発な時期でないのですが、ちゃんと写っています!

●太陽について記事にしたブログは以下のとおりです。

ブログ「太陽ってどんな天体…分かり易くまとめてみました」

ブログ『子どもに解説「酸素のない宇宙で太陽はなぜ燃えているの?」』

●太陽の基本的データ

※基本データは天文の仕事をしていたときにまとめたもののため、最新と比べ異なっているかもしれません。


●大きさ

◆直径 約140万km(地球の約109倍、体積は130万倍)

◆質量 約1.99×1030kg(地球の約33万倍) ← 太陽系の全質量の99.866%を占める

 

●特徴

◆平均的な恒星、黄色い光のG2型の主系列星

◆中心部の密度は水の160倍、温度は1,500万度:中心部の密度は160g/cm³(太陽の平均密度は1.41g/cm³)

◆表面温度は6,000度

 

●組成

◆中心部では、水素35%、ヘリウム63%、その他2%

◆表面付近では、水素70%、ヘリウム28%、その他2%

 

●実視等級 -26.8等級

●絶対等級 +4.7等級

●太陽と地球の平均距離 約1億5千万km=1天文単位(1AU)

↑ 光の速さで約8分20秒。時速200kmの新幹線で85年もかかる距離にあります。

※【無断転載しないでね】

※画像:北沢善一

<撮影 Seestar S50 2024年3月15日>

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太陽
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