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TBS「アイアム冒険少年」制作協力

更新日:2020年9月16日


是非、ご覧ください!


番組名 #TBS「#アイアム冒険少年」

放送日時 9月14日(月) 21:00~22:57



どうか、収録の必死さと科学の楽しさと実験の難しさが、うまくオンエアで伝わっていますように。



 

今回、協力した実験には、時間と多くの制限のなかで進めました。


#ピンホールカメラ はピンホールの直径、そしてf値と露出時間が生命線です。

カメラが大きくなればなるほど、天気の少しの差で数値の変動も大きくなります。

そして、単純に箱を作れば良いのではなく、完全に遮光し、箱のなかもツヤのない黒色でなければなりません。


【等身大ピンホールカメラ】(制約付き)



さらに、今回は印画紙を使うミッションです。

巨大ピンホールカメラをネットで調べても、カメラのなかで映し出された絵を高感度カメラで撮影すると言った手法が見られますが、それよりも印画紙は成功率が低くなります。

それだけ、熱や僅かな光にも感光してしまう、非常に取扱いもデリケートで難しいと言えるのでした。

撮影したとしても現像するまでは成功しているかどうかも判断できないのも、印画紙の面倒くさい(効率の悪い)点でもあります。



そうしたニーズを最大限応えるべくして、設計等を考えますが、現像する暗室の構造等に合わせて、制限も発生します。



暗室も全消灯のなかで作業しなければ、印画紙が台無しになってしまいます。

そこで、セーフライトを作り設置して作業をするのですが、セーフライトが明るいからと言って、それ以外の光を「それより暗いから」と言った安易な気持ちで点灯すると、印画紙が感光され使えなくなってしまうと言う現像室「あるある」も注意したいところ。

最終的な仕上げとして、撮影した印画紙はネガのため、それを新たな印画紙でポジに変換するのも一苦労です。


ピンホールカメラは手順も含めて単純な実験と言えますが、規模や天気等々の諸条件下では非常に細かいところまで慎重に行わなければなりません。


【テスト写真:木々と雑草の生えた小径が何とも温かいイメージで撮影できています】



炎天下のなか、熱中症や太陽の照度、そして、持ち運びや暗室での現像等、多くのスタッフの皆さんが関わり、非常に厳しい条件が多くあったなか、演者さん、そして、特にスタッフの皆さんはご労苦されました。 必死に頑張っていた姿が視聴する皆さんに伝わってほしいと強く願っています。



 

日常にちょっとした工夫をすると劇的に効果が上がったり、便利になったりします。

こうした発想が発明を生み、そして、それが特許と言った知的財産へと繋がり、商品化されることもあるのです。


科学も学ぶだけではなく、日常を便利にする知識として活用して、初めて先人たちが築き上げてきた科学の恩恵を受けられ、科学という学問の意義が発揮されるのです。



常日ごろ、「ふ」(不、負)を無くすという「気付きの発想」を持っていると、凄い発明家や科学者になれるの近道と言えましょう!




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