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白いアジサイ -アジサイの雑学-

更新日:2020年6月22日

最近、白い花を咲かせているアジサイを多く見かけるようになりました。


特にフラワーショップや花壇と言う人の手が介在されているところに多く見られ、一方、人の手が入ってなく自然発生しているところではその姿はほとんど見られません。


一言でアジサイと言っても、その種類は様々です。

そして、一般的な白いアジサイの名前は「アナベル」と言います。




【アジサイは土壌が酸性だと青い花、中性・アルカリ性だと赤い花の理由】

本来、アジサイの花の色はアントシアニン(注1)の色素の種類の1つが入っています。そこに土中からアルミニウムがイオン化し根から吸収するかしないかにより、花の色が変わります。


土壌のが酸性の場合、アルミニウムがイオンなって土壌へ溶け出し、それが根から吸収されアントシアニンと結合し青色の花となります。

土壌が中性やアルカリ性の場合、アルミニウムが溶け出さず、根から吸収されないため、何の結合もなく赤色となります。

したがって、青い花にしたい場合は、アルミニウムを含んだミョウバンを与えたり、酸性の肥料を与えます。


(注意)

一般的な科学実験では、アントシアニンに酸性物質を入れると「赤色」に、アルカリ性物質を入れると「青色」になりますが、アジサイはその逆なのは留意してください(末尾の注1にも記述あり)。



同じ株から赤い色と青い色の2色が混在しているものも見られますが、それはアルミニウムを多く吸収したかどうか、根から送られた量の差によります。





【アジサイの語源】

アジは「小さなものが集まっていること」、サイは「真藍」(さあい)という意味で、小さな青い花が集まっていることから名付けられたと言われています。

漢字で紫陽花と書きますが、これは間違って当て字としてしまったと言われています。

※諸説あります



【アジサイの少し変わった活用法】

ところで、アジサイは低木の1つですが、その1~2cm弱くらいの直径の茎(枝)を切り取り、しっかり乾燥させ保存しておくと、火起こしで使う火切り棒の心棒(先端部分)の材料になります。

アジサイは発火効率が良く入手し易い火起こしには最良の材料です。


【画像は火起こしの「舞切り式」で先端部分にアジサイの茎を抜き差しできるタイプです】



(注1)…アントシアニンは紫色で酸性だと赤色を示し、アルカリ性だと青、緑、黄色と変化する色素です。



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