山へ行く人は必ず山のルールを知ってください!

山を所有している立場として本当に困っていますし、憤っています。


山は誰かが必ず所有しています(私有地か国や自治体の所有地)。

自分の山も春になれば、山菜が採取でき、秋になれば、マツタケや天然シメジと言ったキノコが採取でき、それが楽しみでなりませんし、毎年取れるように手入れもしています(注1)。


どうかお願いです。

所有者以外の人は、山に入らないでください。


しかし、「山は誰もが入って良い」と思っている人が多いのか、勝手に入山し、山菜やキノコを採取していってしまいます。

一応、不法侵入、窃盗と犯罪でもあります。


ただ、現行法では私有地は「立ち入り禁止」等明示し入られないような措置をしなければ、不法侵入という犯罪を犯していない(慣習的にも、取り締まれない、罰せられない)こととなっているようですが。


なので、一番つらいのが取締りの手段がないことなのです。

【行ってきた対応策(最低限)】

1.立て看板で「私有地につき進入禁止」等と侵入の措置を講じる → かえって「何かが採取できる」と解釈され入山し採取されてしまいます。

2.下手に自分の山だからと言って綺麗に車寄せを作ったり間伐を等の手入れを施し「所有者がいる」と分かるようにする → 車が駐車できたり通りやすくなって、スムーズに採取されてしまいます。

3.手入れを敢えてせずに、例えばタラの芽は人の手では届かないところまで成長させ、こちらはロープや脚立を使ったりして採取するようにする → 木ごと折られて採取されたり、木ごと持ち帰ってしまい、二度とタラの芽が取れなくなってしまう最悪の状況になるのです。

4.コシアブラの場合は頂芽を採取するのが通常 → 知らない人は脇芽や胴芽まで摘んでしまい、それがコシアブラの木を枯らしてしまうのです。


そのほかに、

4.マツタケが見つかってしまうと、採取されるのは当然ですが、採取方法を知らないため、採るだけ採る、つまり荒らされ、二度とマツタケが生えない山になってしまうのです。

5.田舎にある所有の山自体へ毎日毎日見張りに行くのは、自分もそうですが、通常の別の仕事があるためできませんし、電気を引っ張ってきて防犯カメラ設置をするまで、お金を出して維持管理するのも現実的ではありません(山まで仕事場から遠すぎること、山が広すぎること、費用対効果等の様々な理由があるのです)。



「見つけた!」「発見した!」から採取すると言う安直な考えや喜びで、人が楽しみにしている山の恵みを奪わないでください。


「見つかっても大丈夫」「みんながやっているから」と言った偏った概念も持たないでください。


「今週末くらいが、ちょうど旬だな」と思い、楽しみに改めて山へ行くと既に採取されているのは常です。

自分の山で旬なモノを旬な時に採取できない現状の辛さを感じてください。

もう、山菜やキノコがあると知られたら、柵やロープを施しても、それを跨いだり、壊したり、何が何でも入山されてしまうのです。


土地所有者が維持管理者が自分の山の恵みを得られるのが当然です。

荒れた山のように見えても、それは理由あって、そうしているので、「この山は誰のものでもない」なんて考えは持たないでください。


SDGs、コンプライアンスやハラスメント、ジェンダーレス云々と、ヒトとして素晴らしい世界を作っていこうと言う現在、「勝手に人の敷地に足を入れる」ことの良し悪しは判断でき、そうした行為はしないと信じたいと思っているのですが…。



自分の山で採取した山菜やキノコを自らが食べる喜びや、自分の親しい人たちにプレゼントしたりする喜びや権利を奪わないでください。



どうぞ、こうした常識がもっともっと世間に知られますよう、情報を拡散してほしいと切望しています。

ご理解を得られた皆さんはご協力くださいますようお願いいたします。




(注1)手入れは、畑のように整備し種を撒き水をやりと言ったものではなく、なるべく、そのままの環境を維持するのも手入れですので、「荒れている=手入れをしていない」ではありません。


 

一生懸命守り続け、荒らされ採取できなくなった山菜やキノコもありますが、かろうじて、まだ採取できて、最小限の喜びは得られています。


【山菜の王様 タラの芽】


【山菜の女王 コシアブラ】


【山菜の王様 モミジガサ】

太閤秀吉も好んだ山菜で、こちらも山菜の王様と呼ぶ人がいる



【マツタケ】



【天然シメジ】


これらを知らない他人により勝手に入山し採取していかれる気持ち・・・

一方で、これらが自分の山で採取し味わえる気持ち…

どちらの気持ちを皆さんは支持していただけるのでしょうか?