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メロディロードの仕組み(実際の奏でている走行の動画付き)

車で道を走っていると、道路から音楽が聞こえてきます。

これは、メロディロードと言います。

道路に溝を作って、音を出し、それによりスピード出し過ぎの防止を促進、居眠り運転防止、路面の排水効果等、事故防止に役立つために作られています。


メロディロードは細かな溝が細かく掘られています。

タイヤとその溝の摩擦によって音が鳴る、つまり摩擦音が基本的な仕組みなのです。

以下の図のように音の高低は溝の間隔によります。




例えば、ある音階のドと言う音は260ヘルツです。

このドを鳴らすため1秒間に260回の摩擦音が鳴るように溝を刻んでいます。

溝は基本的に幅6mm、深さ5mm程度です。


【榛名湖メロディーラインをぴったり50kmで走ってみたときの奏でられる音楽】

※開始10秒辺りから音が出ます。




この動画は時速50kmの法定速度で走るように自分の車を設定しましたので、とても綺麗なメロディを奏でています。


時速50kmで260ヘルツのドを出すには、秒速13.888m程度進みますので、

13.888÷260=約0.053m

となり、約5.3cm間隔で溝を刻んでいると言うことになります。


計算され掘られた溝により「静かな湖畔」が綺麗に奏でられます。

そのために、法定速度で走る喜びを感じます。

ドライブが楽しく感じられるひとときです。



【榛名山(榛名富士)と榛名湖】


 

日常にちょっとした工夫をすると劇的に効果が上がったり、便利になったりします。

今回も、道路の溝を通る時に音が変わる(音が出る)ことに気付き、それを計算し音階を確立し、メロディロードを作っています。


この発想こそが発明を生み、そして、それが特許と言った知的財産へと繋がり、商品化されている例です。

こんな気付きが、車を運転する人たちの喜び生み、且つ法定速度を遵守すると言う一石二鳥のプラスに働く技術となる発明となったときの感慨は一入(ひとしお)でしょう。



科学も学ぶだけではなく、日常を便利にする知識として活用して、初めて先人たちが築き上げてきた科学の恩恵を受けられ、科学という学問の意義が発揮されるのです。


常日ごろ、「ふ」(不、負)を無くすという「気付きの発想」を持っていると、凄い発明家や科学者になれるの近道と言えましょう!




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