普段から口にするお茶も、ちょっとした手間だけでビックリするほどおいしくなります。
是非、マスターしておいしいお茶を日常で飲んでください。
今回、お茶の入れ方を学んで、おいしいお茶をおいしく飲んだら、普段の味と驚くほど異なって、本当に「は~幸せ」というひとときを感じました。
されど「入れ方1つ」と実感してください。
▽お茶の美味しい入れ方
【POINT!】
急須の蓋の孔はとても重要な役割をしています。お湯を入れ注ぐ際に蓋の孔は必ず口の方向へ向けましょう。口の方向へ向けると蓋がピタッと閉まり、注ぐときに急須の中でお茶が程よく循環しお茶の出が良くなります。
もし、蓋の孔を反対に向けたとしましたら、お茶が循環せず、スムーズにお茶も注ぐことができなくなり、こぼしたり火傷したりする危険性も孕んでしまいます。
【蓋の孔の正しい位置】
【お茶を入れる前に必ずお読みください】
▽茶葉の量は1人分です。1人分だけ入れる際は茶葉の量を少しだけ多く入れた方がおいしくなります。
▽急須に入れて注ぐ回数を1煎目、2煎目、3煎目と数え、徐々にお茶は薄くなっていきますが、以下で2煎目のおいしい入れ方も紹介しています。
▽お湯の温度が分からないという場合は、湯気の立ち方で目安ですが、およその温度が分かります。
90~100℃のお湯は勢い良く高く上がります。
70℃くらいになるとお湯は揺れながら高く上がります。
50℃くらいになると湯気はかすかに上がります。
※いずれも気温(室温)や湿度により、その様子は変化しますので参考までにしてください。
▽急須(きゅうす)の口についている透明カバー
口についている透明のカバー(塩ビチューブ)は販売するまでの保護として付けらているため、外して使います。
外さないと、その部分にかえって細菌が繁殖したりと不衛生になってしまいます。
▽水
もっともお茶のおいしさを左右するものが水です。
僅かに酸性で「軟水」がベストと言われています。
日本のたいていの水はこの僅かに酸性で軟水ですから、水道水で十分と言えます。
その代わり、水道水を使う場合は必ず沸騰して塩素等を飛ばします。
海外のミネラルウォーターは硬水も多く、日本の天然水も同様に購入時に表記されている成分やpH値を確認しましょう。
万が一、硬水でカリウムやマグネシウムなどが多分に含まれていたり、アルカリ性であると、お茶が濁ったり、時には黒ずんだり、そして肝心の味がまずく変化したりします。
本当かな?と思った方はアルカリ水などでお茶を入れてみると「毒」ではないので、試し飲みしてみるのも実験ですし、貴重な体験と言えます。
◆新茶
お湯は70~80℃が適温のため、いったん湯呑にお湯を注ぎ湯冷ましします。
茶葉は小さじ2杯(少し多めにしても良い)を入れ、80~100ccのお湯を入れます。
40秒ほど抽出して急須を2~3回回してから(茶葉が開きおいしくなるコツのようです)、湯呑に注ぎます。
最後の一滴まで注ぐことがとても大事です。
【この新茶がとてもおいしかった】
◆煎茶
小さじ1杯(2g)の茶葉を急須に入れます。
お湯は90~100℃が適温ですので、沸騰した100ccのお湯をポットからそのまま急須へ注ぎ入れます。
30秒ほど抽出して湯呑に注ぎます。
最後の一滴まで注ぐことがとても大事です。
◆上級な煎茶の場合
70~80℃が適温のため、いったん湯呑にお湯を注ぎ湯冷ましします
小さじ1杯(2g)の茶葉を急須に入れ、80~100ccのお湯を入れます。
30秒ほど抽出して湯呑に注ぎます。
最後の一滴まで注ぐことがとても大事です。
▽2煎目をおいしく入れるコツ
1煎目で急須にお茶を少しでも残すと2煎目で渋みが増してしまうため、1煎目で絞り切ります。
注ぎ終えた後は、急須の蓋を少しずらして茶葉の蒸れを抑えます。
2煎目は1煎目より少し高温のお湯を注ぎ、茶葉に残っているおいしい成分を溶かし出させ、それと適度な渋みでおいしく飲めます。
1煎目より2煎目以降は早めに注ぎ、絞り切ります。
▽そのほかのお茶の入れ方
◆玉露
60℃程度が適温のため、いったん湯呑にお湯を注ぎ湯冷ましします。
小さじ1杯半(3g)の茶葉を急須に入れ、50ccのお湯を入れます。
2分ほど抽出して湯呑に注ぎます。
最後の一滴まで注ぐことがとても大事です。
◆玄米茶・ほうじ茶
小さじ1杯(2g)の茶葉を急須に入れます。
95~100℃程度が適温のため、沸騰した100ccのお湯をポットからそのまま急須へ注ぎ入れます。
30秒ほど抽出して湯呑に注ぎます。
最後の一滴まで注ぐことがとても大事です。
◆深蒸し煎茶
70~80℃が適温のため、いったん湯呑にお湯を注ぎ湯冷ましします
小さじ1杯(2g)の茶葉を急須に入れ、80~100ccのお湯を入れます。
30秒ほど抽出して湯呑に注ぎます。
最後の一滴まで注ぐことがとても大事です。
◆水出し緑茶
小さじ1杯半(3g)の茶葉を急須に入れます。
急須に氷を2,3個入れ100ccの水(軟水)を注ぎ入れます。
3分ほど抽出して湯呑に注ぎます。
最後の一滴まで注ぐことがとても大事です。
正確に量り正確に時間も守り、正しく入れるという行為は科学実験でも非常に重要です。
そして、そのときの感覚を覚えておくと、経験則となり、いつでもどこでもおいしいお茶を入れられ、飲んだり、もてなしたりできるのです。
日常にちょっとした工夫をすると劇的に効果が上がったり、便利になったりします。
こうした発想が発明を生み、そして、それが特許と言った知的財産へと繋がり、商品化されることもあるのです。
科学も学ぶだけではなく、日常を便利にする知識として活用して、初めて先人たちが築き上げてきた科学の恩恵を受けられ、科学という学問の意義が発揮されるのです。
常日ごろ、「ふ」(不、負)を無くすという「気付きの発想」を持っていると、凄い発明家や科学者になれるの近道と言えましょう!
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