生卵が腐っているかどうかは見た目では分かりません。
割ってみて、腐っていたとしたら、悪臭が!
そこで、3つの見分け方を紹介します。
ただし、今回の腐った卵は、どうしようもないくらい腐ってしまった卵だけに通用する見分け方です。
※見分けがつかないため、以下を行うにあたり、新しい生卵には「新」と油性マーカーで書いています。
【見分け方】
新鮮な生卵(賞味期限内の生卵)と腐った生卵にライトを当て比較すると、腐っている方が不透明です。
腐った生卵を振ってみると、シャカシャカとした音が鳴ります(ピチャピチャとした感触があります)。
水に入れると腐った生卵は浮きます。新鮮な生卵は横になって沈みます。腐りかけてくると卵の気質のある丸っぽい方が上を向いて浮き始めます。完全に腐ると浮くのです。
※ライトで照らすと、今回の場合の腐った卵(右側)は下部に見られるとおり殻に光のムラがあり、上部は暗くなっています。
【動画「腐った卵の3つの見分け方」】
【理由】
ライトに当てて異なること、シャカシャカして音が鳴ることは、黄身を支えるカラザが切れ黄身が崩れて白身と混ざってしまっているためです。
生卵も時間が経つにつれ、徐々に中の水分が殻から蒸発し、炭酸ガスも抜けてしまい、殻の中に空気が入り込んでくるため軽くなってきます。
そして、気質のある丸みがある側の炭酸ガスが抜けて空気が入り込むため、最初に丸みのある側だけが水面から上がり、さらに時間が経つと、最終的に生卵全体が水に浮くのです。
このほか、4つ目として、割ってみるのが一番確実ですが、硫化水素の悪臭が襲ってきますので、行わない方が良いと思います。
ただ、割らずとも殻に鼻を近づけて硫化水素が臭ったら、それでも腐っていることが判別できます。
硫化水素は硫黄成分の多い温泉の匂いですが、腐っているとそれが強烈に鼻のなかへ突き刺します。
他にも回してみる等、見分け方はありますが、この記事では3つだけ紹介しました。
日常にちょっとした工夫をすると劇的に効果が上がったり、便利になったりします。
こうした発想が発明を生み、そして、それが特許と言った知的財産へと繋がり、商品化されることもあるのです。
科学も学ぶだけではなく、日常を便利にする知識として活用して、初めて先人たちが築き上げてきた科学の恩恵を受けられ、科学という学問の意義が発揮されるのです。
常日ごろ、「ふ」(不、負)を無くすという「気付きの発想」を持っていると、凄い発明家や科学者になれるの近道と言えましょう!
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