当然、成功すれば問題ありませんが、失敗すれば涙が出るという、天国か地獄か、分かり易い実験です。
失敗すればするだけ涙を流す、つらい実験ですので、行うかどうかは自身で判断ください。
「玉ねぎ」を切ると涙が出るってことは、もはや常識!
と言えるくらい、ほとんどの人たちが知っています。
・・・でも、目が痛くて涙が出ることは知っていたとしても、その予防のために工夫する人は少ないようです。
もはや、諦めて絶望しているのでしょうか・・・。

そこで、今回は玉ねぎを切る時の涙の出ない5つの対策法を、科学も交えながらお話ししますので、それぞれ涙が出るかどうか、実験してみましょう。
【なぜ玉ねぎを切ると涙の出るの?】
玉ねぎを包丁で切ると涙が出る理由は、硫化アリルという催涙物質が原因です。
この物質は、玉ねぎだけでなくニンニクやネギなどにも含まれています。
玉ねぎにはメチオニンやシスニンなどのアミノ酸が含まれ、「玉ねぎを包丁で切る=玉ねぎの細胞を傷つける(細胞が破壊される)」と酵素が働いて硫化アリルが発生します。
これが目の周りの涙腺神経を刺激し涙が出るのです。
言い忘れていましたが、そのとき、鼻の粘膜も刺激され鼻水も出ます。
【玉ねぎを切っても涙が出ない4つの簡単な方法】
ガムを噛みながら玉ねぎを切る
割り箸をグッと噛みしめながら玉ねぎを切る
この2つの方法はたくさんの唾液が出てくるので、涙が流れるより唾液が優先され涙が出にくくなります(痛みも軽減されます)。

玉ねぎを切る時に火のついたろうそくを両脇に置く
これは、ろうそくの炎が大きな上昇気流を生み、その流れの方へ催涙性の物質の硫化アリルが引き寄せられるため、目の周りに届く催涙性の物質が少なくなり、目や鼻に入りにくくなります。
また温かい気流が発生するため催涙性の物質の揮発を早める、つまり空気中からなくなってしまいます。

5秒以内に玉ねぎを切り終える
一般的に、玉ねぎを切ってから5秒後には催涙性の物質の硫化アリルが目に届きますので、その前に切り終えてしまえば硫化アリルが目に届かないという訳です。
これは当たり前ですが、卓越した技術を持つ人は別ですが、無理な方法でしょう。
玉ねぎを切る時に鼻にティッシュを詰める
切る時に鼻にティッシュを詰める
催涙性の物質の硫化アリルは目の粘膜を鼻から入って刺激します。これをティッシュで防ぐと涙が出ないということです。 ですから、ティッシュも濡れティッシュにするとか、洗濯ばさみで鼻の穴をふさぐとか、完璧に侵入を阻止すると涙が出にくくなります。
玉ねぎはとっても美味しい野菜です。
だから、涙を流さずに楽しく料理できるようにしてください。
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