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「カメラ・オブスクラ」~フジテレビ「世界の何だコレ!?ミステリー」に再現実験&インタビュー出演等の協力

  • 執筆者の写真: 善ちゃん
    善ちゃん
  • 3月26日
  • 読了時間: 4分

更新日:13 分前

番組 フジテレビ「世界の何だコレ!?ミステリー」

放送日時 3月26日(水) 19時~21時


2時間SPです。

イギリスで珍しい映像が撮られ動画がバスっているとのことで、インタビュー解説と今回はなんと再現実験まで携われました。

非常に幸せな体験の機会をいただけ凄く嬉しかったです!



ここでは

と科学実験のやり方もお話ししています。



 

【「室内に外の景色(イギリス)」と言うミステリー】

イギリスのとある女性の部屋で起きた不思議。

自分の部屋で寝覚めると壁に隣の家が映っている。

車も通っている。

この現象は日没寸前に起きたとのこと。

カーテンやドアは閉められ部屋の中は薄暗い状態です。



 

【ミステリーの解説】

太陽の光が外の家にあたり、反射し、その反射した光がカーテンの小さな隙間を通って、逆さまに、白い壁に映し出されたのです。

このポイントは小さな隙間。

隙間が入ってくる光を調整しなければなりません。

光が多ければ真っ白な光が壁に移り、少なければ壁には真っ暗で何も映りません。

隙間はカメラれで言う絞りで、その絞りが丁度良い大きさだと壁に逆さになった外の風景が映し出されます。


その隙間も真円で、壁の距離も丁度良いと、外の風景はハッキリとした輪郭で映し出されます。

※そのほかにもコツはありますので、そう簡単ではありません。




 

【カメラ・オブスクラとは?】

カメラ・オブスクラは「暗い部屋」と言う意味です。

カメラの原型となるもので、箱に空けた穴や暗い部屋の小さな穴から外の風景が逆さまに映し出されます。

スマホだと暗い部屋に映し出された外の風景を自動でシャッター速度を遅くして且つ自動補正もしてくれ綺麗に撮影できます。

窓の反対側が綺麗な壁でなかったので白布を映し出すスクリーンにします。


そして電気を消すと…



上下逆さまの外の風景が映し出され、スマホでこれだけ綺麗に撮影できました!




 

【ピンホールカメラ】

ピンホールカメラはカメラオブスクラの構造でしっかりと撮影するカメラのことで、ピンホールの直径、そしてf値と露出時間が生命線です。

カメラが大きくなればなるほど、 天気の少しの差で数値の変動も大きくなります。

そして、単純に箱を作れば良いのではなく、完全に遮光し、箱のなかもツヤのない黒色でなければなりません。


【実際に作った等身大ピンホールカメラ1】
【実際に作った等身大ピンホールカメラ1】
【実際に作った等身大ピンホールカメラ2】
【実際に作った等身大ピンホールカメラ2】

巨大ピンホールカメラをネットで調べても、カメラのなかで映し出された絵を高感度カメラで撮影すると言った手法が見られますが、それよりも印画紙は成功率が低くなります。

でも、印画紙を使うことがピンホールカメラの醍醐味なので、困難はあれど印画紙でトライしたいところです。

それだけ、熱や僅かな光にも感光してしまう、非常に取扱いもデリケートで難しいと言えるのです。

撮影したとしても現像するまでは成功しているかどうかも判断できないのも、印画紙の面倒くさい(効率の悪い)点でもあります。


暗室で現像するときも全消灯のなかで作業しなければ、印画紙が台無しになってしまいます。

そこで、セーフライトを作り設置して作業をするのですが、セーフライトの明るさより暗いからと「それ以外の光」を安易な気持ちで点灯すると、印画紙が感光され真っ白になってしまって使えなくなってしまうと言う現像室「あるある」も注意したいところ。

最終的な仕上げとして、撮影した印画紙はネガのため、それを新たな印画紙でポジに変換するのも一苦労です。

ピンホールカメラは手順も含めて単純な実験と言えますが、規模や天気等々の諸条件下では非常に細かいところまで慎重に行わなければなりません。


【ピンホールカメラで撮影し印画紙をポジ返還した画像】
【ピンホールカメラで撮影し印画紙をポジ返還した画像】
【ピンホールカメラで撮影し印画紙をポジ返還した画像:善ちゃん1】
【ピンホールカメラで撮影し印画紙をポジ返還した画像:善ちゃん1】
【ピンホールカメラで撮影し印画紙をポジ返還した画像:善ちゃん2】
【ピンホールカメラで撮影し印画紙をポジ返還した画像:善ちゃん2】

そのときの詳細は

善ちゃんブログ TBS「アイアム冒険少年」制作協力




 

科学離れがさけばれて久しいなか、「世界の何だコレ!?ミステリー」は非常に珍しい現象を紹介し続けており、その「何だコレ」を科学的の視点で謎解く、つまり解説するお仕事をいただいています。


不思議な現象を解明できたとき、科学を学んできて良かったと思え、科学の仕事をしていて嬉しかった機会の1つです。

今回の番組を見て、こちらのブログも合わせて読んで、こうした職業に就きたいと夢見る次世代のお子さまや若い人たちがどんどんと増えてくれれば何より嬉しく思います。


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