フラッシュコットン(綿火薬)の作り方(動画付き)

更新日:10月4日

フラッシュコットン(綿火薬)は非常に激しい燃焼反応のため、燃えカスが残らない特徴があります。

そこでマジックで多用されていることでも有名で、一度は目にしたことのあるモノでしょう。



一般的に130~160℃程度で着火しますが、大きな衝撃を受けたり、乾燥していて高温で何かきっかけがあれば発火することもありますので、「常日ごろ手元に持っていると危険」です。

保管する場合は水の中へ漬け込んでおき、必要な時に乾燥させて水分を完全に飛ばして使うようにします。



以下は、如何に少ない量で炎を大きく見せるか工夫を施している過程の動画です。

一瞬で燃えてしまうところ、燃えカスが全く残っていないところにも注目ください。




【フラッシュコットン(綿火薬)の作り方】

  1. 濃硝酸と濃硫酸を1:3の割合いでしっかり混ぜます(事故を誘発する恐れがありますので、どんな場所で、どう混ぜるかは言及しません)

  2. その混合液に綿(主成分がほぼセルロースです)を漬け込みます(事故を誘発する恐れがありますので、どう漬け込むかは言及しません)

  3. 1日漬け込むと、硫酸が触媒の働きをして硝化し、綿はニトロセルロースに変化します。このニトロセルロースC₆H₇(NO₂)₃O₅を綿火薬(フラッシュコットン)と呼んでいます。

  4. ニトロセルロースを取り出し、煮荒い、そして流水洗を複数回行います(しっかりと水洗いするのが綺麗に発火する綿火薬を作るのに重要です)

  5. 水洗後、ニトロセルロースを乾燥し出来あがりです

↑ この作り方をもとにフラッシュコットン(綿火薬)を絶対に作らないでください。

↑ 普通に硫酸と硝酸を買って作っても出来ませんでした。薬品もしっかり選定しないと作れないことが分かりました。普通に買った薬品の処分が面倒でした。


作りたい方は環境の整った場所で、相談のうえ、こちらで薬品をご用意し、ご一緒に作りましょう。



【余談】

「カップ麺の『かやく』の本来の意味は?~意外と知らない知識~」


カップ麺には画像のとおり「かやく」を入れる種類が多くあります。

が、「かやく」と聞くと「火薬」を思い浮かべてしまいますが、その実体は何なんでしょう?



カップ麺の「かやく」は漢字で書くと「加薬」と書きます。

「加薬」の由来は漢方薬から来ており、主薬の効果を増すために加えた補助薬を言います。

それが転じて主材料に加える薬味のことを指していましたが、徐々に主材料に加える具材も含まれるようになり、現在に至ります。 そのことから、この具材を「加役」とも書きます。

関西では混ぜご飯のことを「かやくご飯」と呼ぶのも同じです。


「かやく」は火薬ではありませんので、ご安心ください。

ちなみに、カップ麺の器を浮かす科学実験もあります(^^)



このカップ麺の浮揚はベルヌーイの定理実験の様子です。