湯の浜露天温泉・・・温泉ソムリエとして

温泉も科学し、科学的に温泉も楽しんでもらえるように伝えたく取得しました。




これは2014年のレポートです。

着船し、まず目に飛び込んでくる美しいビーチ。




ここは新島。 新島前浜港です。

この港から南へ徒歩10分ほど歩くと(やや上り坂)、目を疑う建造物が見えてきます。 到着して下から眺めると・・・



こんな感じです。 古代ギリシャをイメージに作られた露天風呂です。



【湯の浜露天温泉】

  • 場所 東京都新島村間々下

  • 泉質 ナトリウム-塩化物強塩温泉(現地の表記による)

  • 効能 神経痛、筋肉痛、リウマチ、慢性婦人病など

  • pH値 約6.1

ナトリウム-塩化物泉は海沿いにありがちな温泉です。

つまり食塩成分に特化した泉質と言えます。

湯の浜露天温泉は泉温が80度弱と高温です。 「強塩温泉」という表記は、成分も非常に濃い(恐らくナトリウムイオン5.5mg/kg、塩素イオン8.5mg/kg以上)と推測されます。


◆塩化物泉の効能の理由 入浴することにより塩(NaCl)が皮膚に付着し蒸発を防ぐため保温効果が大きく、湯冷めしにくいことから「温まりの湯」と言われるのが一般です。 塩の付着による「温まり効果」と塩の殺菌作用による「外傷(切り傷)の治癒」が代表的な特徴です。

塩化物泉の特徴である塩が及ぼす金属の腐食が激しいですから、持ち物には注意しましょう。

湯の浜露天温泉は無料で、一番高いところは最高の眺望です。 そして下へ行くほど温泉の水温が下がっていく工夫も施されています。


【一番上の露天風呂】(行った日が悪く、湯が入っていませんでした)


【水温の違う温泉】


【海水よりベタベタという触覚でした】


【足湯もありました!】


足湯には丸みがかった石が敷き詰められ、足つぼを程良く刺激します。 足裏健康法にも気遣っているこだわりにあっぱれです!

しかも、ちゃんと洗い場や更衣室まであり、設備が整い、この建造物でありながら、無料と言うのも信じられませんね。

【注意】解放感が襲ってきますが、くれぐれも水着着用ですから遵守しましょう。



ところで、新島と言うと「モヤイ像」という造形物があちこちに立てられています。

「渋谷モヤイ像とモアイ像」の雑学はこちらでまとめています。



【モヤイ像の1つ】



そして、湯の浜露天温泉も同じ鉱物で造られています。

この鉱物は非常に珍しいモノです。

新島では「コーガ石」と呼んでいるようですが、抗火石(こうがいし、こうかいし)と言い流門紋岩の1種です。

軽石状で非常に軽く水に浮く石もあります。

耐火耐熱に強く、スポンジ状の構造で、断熱効果が大きく冬は暖かくて夏は涼しく過ごせるので、家の外壁などとして新島では古くから使ってきたそうです。


【コーガ石】


【いくつかのコーガ石】


非常に柔らかい石ですから、加工もし易いため、島のあちこちにモヤイ像をいろんなアーティストや一般の人々で作ったという歴史もあります。

でも、柔らかいゆえに、そこに心ない悪戯として名前など彫られてしまっているモノも数多くありました。



【石山展望台のモヤイ像】


近くで見ると、心ない悪戯で掘られた文字等が多数。

今、コーガ石の採石は制限されているそうです。

そして、コーガ石は、この新島と式根島、イタリアのリパリ島しか採取できない、非常に貴重な鉱物なのです。

渋谷のモヤイ像もコーガ石で作られています。

今まで何気なく見ていた渋谷モヤイ像も、この事実を知ってしまうと、非常に貴重に見えますね。


新島、式根島と温泉を中心に見て回ってきました。

宿でも「アカイカ」など旬で地のモノを食すことができ、そして、温かく迎えてくれる人とのかかわりも加わって、非常に思い出深い地となりました。


お土産として買った、買ってしまった、新島発祥の地と言われる「くさや」に初めて挑戦しました!

感想は「・・・」



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