黄色い新幹線はドクターイエローと言われています。
これは愛称です。
愛称にドクターの名が付くだけあり、新幹線のお医者さんの役割を果たしています。
ここでは、
【正式名称】 【役割】 【なぜ黄色いの?】 【いくつあるの?】 【どこで見られるの?】 【どれくらい走っているの?】 【なぜ見ると幸せになれると言われているの?】 【どれくらいの頻度で見られるの?】 【ドクターイエローのコマ送り動画】 【貴重な画像と解説】 と分類しお話ししています。
※新しい情報が入り次第、この記事は随時更新していきます。
【正式名称】
点検用新幹線車両で、正式には新幹線電気軌道総合試験車と言います。
【役割】
線路の歪みや架線の状態、電流の計測、電気信号等の動作が正常かと言った確認等を行っています。
【なぜ黄色いの?】
夜間でも目立つ色として黄色になりました。
【いくつあるの?】
JR東海とJR西日本で、それぞれ1編成を所有している、つまり2編成です。
しかも、JR東海は2025年1月で引退、JR西日本は2027年ごろに引退してしまうため、2024年時点において出会える機会が極端に難しくなっていると言えます。
【どこで見られるの?】
基本的はJR東海とJR西日本区間ですので、東京駅から博多駅までです。
ちなみに、JR東日本は「EAST i」と言う検測用新幹線電車があり、これは白と赤い色を使った車両です。
【どれくらい走っているの?】
10日に1回程度と言われています。
東京-博多の約1,100kmを2日間かけて走行しています。
そして、ここがポイント!
運行状況は非公開なのです。
ですので、見られることが極めて希少のため幸福になれると、いつしか真(まこと)しやかに言われるようになりました。
【なぜ見ると幸せになれると言われているの?】
・めったに見られないから
・黄色は映画「黄色いハンカチ」でも使われている色で、明るいエネルギーを持つ色であり、明るさや楽しさ、そして幸せを意味する色でもああるから
※ただ、黄色には良い意味だけでなく、反対の意味もあります。
【どれくらいの頻度で見られるの?】
東京‐博多間を1か月に4回程度の往復ですから、1年に88回走行しています。
東京駅等、1つの駅でずっと1日中居座ったとしても、見られるのは24%程度です。
ただ、ドクターイエロー走行日は予想し易く、そういうサイトを探せば90%以上の確率で見ることができます。
「絶対見たい!」と、
どうしても見たい場合は大井車両基地(東京都品川区八潮)にたいてい保管されています。
【ドクターイエローのコマ送り動画】
※2024年8月2日(金)の新富士駅で停車中のドクターイエローを何枚か撮影しつなぎ合わせコマ送りにしてみました(多少、順番が間違っていて違和感がありますがご容赦ください)。
写真は1969年ごろに東京駅で撮影された「新幹線電気試験車」922形T1編成です。
新幹線開業前にモデル線で使用された試作車両1000系B編成を改造したものです。
<解説及び画像提供 田辺あらし氏 広島市交通科学館・学芸員>
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