お家でできる科学実験で、簡単に行えながら、驚きもある実験です。
是非チャレンジしてみてください。
【用意するもの】
生卵
容器(生卵が入る、やや大きめのサイズが良いです)
食酢
【やり方】
生卵をよく洗ってから容器に入れます。
その容器に生卵の上部まで浸かるまで食酢を入れます(一定の時間をおいて、かき混ぜて殻に付いている泡を取り除くと成功する率が上がります)。
2~3日間程度、そのまま漬け込むので、ホコリ避けとしてラップをしておいた方が良いでしょう。
殻が完全に溶けて、薄皮(卵殻膜)だけが残っていましたら、取り出します。
水洗いて卵から薄皮を剥がして完成です。
※2日間程度、漬け込んでも殻があまり溶けていないようでしたら、食酢を入れ替えて実験を継続してください。
完成するとこんな感じです。
そして、この #スケルトン卵 を持ったり落としてみた動画はこちら
恐る恐る挑戦しました。
【殻が溶ける理由】
卵の殻は約94%が炭酸カルシウム(CaCO₃)でできています。
炭酸カルシウムは貝殻や珊瑚、石灰岩、大理石など身近にたくさん見られるものです。
炭酸カルシウムと食酢の主成分の酢酸(CH₃COOH)が中和反応を起こし、酢酸カルシウム((CH₃COO)₂Ca)と変化し、二酸化炭素(CO₂)を発生します。
酢酸カルシウムは液体として存在しています。
薄皮(卵殻膜)は食酢に溶けず、半透膜の役割を成して、食酢(低濃度溶液)が生卵(高濃度溶液)の方へ入り込む浸透現象により、スケルトン卵は大きくなります。
【実はスケルトン卵は健康食?】
このスケルトン卵は実際に、もう少し加工すると「#酢卵」と言う健康食品として販売されています。
疲労回復
滋養強壮
免疫力向上
冷え性
等だぞうです(メーカーによって表示が違うようです)。
ただ、せっかく作ったのでしたら、健康効果については分かり兼ねますが、食べられるものではありますので、是非、味わってください。
日常にちょっとした工夫をすると劇的に効果が上がったり、便利になったりします。
こうした発想が発明を生み、そして、それが特許と言った知的財産へと繋がり、商品化されることもあるのです。
科学も学ぶだけではなく、日常を便利にする知識として活用して、初めて先人たちが築き上げてきた科学の恩恵を受けられ、科学という学問の意義が発揮されるのです。
常日ごろ、「ふ」(不、負)を無くすという「気付きの発想」を持っていると、凄い発明家や科学者になれるの近道と言えましょう!
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