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黄砂による光冠

黄砂が東京では2年ぶりで、4月に観測されるのは16年ぶりと、大きな話題となっています。

その量も多くいろいろな影響を与えています。


青空の中、日中(正午ごろ)も空は青くて綺麗ですが、太陽部分だけ輪郭が見えずボワーッと真っ白に広がっています。

これが光冠です。


【黄砂による光冠】


ただし、光冠は水蒸気などによる光の回折で起きる現象で、一番内側が青色、外側が赤色になるのが有名です。

黄砂は粒子径の幅が大きい砂や塵ですので、散乱が大きいために色が見えず、今回のようにただ白っぽくなってしまうのです。

※画像では、ただ白っぽくなく多少の色のグラデーションが見えるようにも感じますが…。




ちなみに、光環(ハロー)は内側が赤色、外側が青色っぽくなり、光冠とは全く色の配置が異なります。

色の配置が異なるのは、回折の起きる場所の高低によるものです。


【過去に撮影したハロ(光環)】


大気中に浮遊する黄砂はエアロゾル粒子であり、化学物質や鉱物(金属物質を含むので金属アレルギーを起こす要因ともなり得る)やカビ菌や水蒸気等々を付着していますので、吸い込んだりすると体に不調を起こすこともあるので、外出を控えたりマスクを着用したりと自己防衛したいところです。


昔は黄砂も季節の風物詩であり趣きのある自然現象であったのですが、気候変動等により砂漠化も加速化し、今となっては大きな自然災害の1つとなりつつあります。

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