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日伯修好120周年記念事業のサイエンスアドバイザーを務めて

●在東京ブラジル連邦共和国総領事館での分灯セレモニー

2015年12月1日(火)に五反田にある「在東京ブラジル連邦共和国総領事館」で開催され、サイエンスアドバイザーとしての大任を務め列席してきました。




【「平和の絆」関係者】

  • 「平和の絆」交流会代表  中嶋年張

  • 分灯の使者(歌手)   井上祐見

  • チビッ子交流大使     笠戸丸ともやす

  • 活動協力サポーター    竹本孝之

  • サイエンスアドバイザー  北沢善一


「ナガサキ誓いの火」を長崎からブラジルのラーモスへ分灯するにあたり、しかも民間レベルで分灯する訳ですから、火を燈しながら運ぶことは法令等で不可能です。


そこで「ナガサキ誓いの火」を飛行機内に持ち込めるように「形」を変え、そしてラーモスで「火」として再現し、「ナガサキ誓いの火」に込められた多くの想いを正しく確実に届ける、科学技術の重責の立場で協力してきました。


国家レベルや世界レベル(オリンピック等)といった大きな式典等では「火を運ぶ」方法は大きな配慮により行えるのでしょうが、今回のような個人の想いがきっかけとなった小規模な民間での「火を運ぶ」ことはたくさんの問題があります。



【火の運搬方法】

  • 燃焼している物の酸化速度を著しく遅くし低温の熱として運ぶ方法

  • 火を使い温度差発電により充電池へ電気エネルギーとして蓄え運ぶ方法

→ この2つの方法で運び、現地で「ナガサキ誓いの火」として確実に元通りの「火」へと再現します。

※実際に近年のオリンピックでも「火」として運ばず、上述の方法を使って運んでいる実例もあるようです。




下記に記した人々の想い(趣旨文を是非読んでいただきたいです)に感銘しました。

また、ご来賓、そして関わった日本、ブラジル国両国の関係団体・後援団体等の代表者を見ると、ビックリするような方々ばかり(その資料はこのブログでは載せませんが)で、この事業が両国にとって大きな意義であることも明らかです。


「平和」とは自分自身では理解できませんが、「ナガサキ誓いの火」に込められた意味や想い、そしてラーモスへ分灯するにあたった経緯や関わった方々の想いは理解でき、そうした機会を知れたこと、誠実に関われたのは非常に光栄極まりないことです。




以下、「ブラジル・日本『平和の絆』交流会」分灯事業の趣旨から引用


戦後70年、日伯修好120年という節目の年、世界の恒久平和を願い、長崎を最後の被爆地とする「ナガサキ誓いの火」が、海外へ初めて分灯される運びとなりました。

分灯先は、ブラジル・サンタ・カタリーナ州、フレイ・ロジェリオ市(地元州政府と地元市が公式に受け入れを表明)のブラジル・ラーモス移住地にある、平和の鐘公園内の民間平和資料館の敷地内に分灯されます。

「ナガサキ誓いの火」の受け入れ先のブラジルの平和資料館は、長崎で被爆された故・小川和己さんが長年にわたり私財を投じ、地元州政府の協力も受けて2010年に平和の鐘公園に建設されたもので、小川さんが長崎から遠く離れた地球の反対側で願い続けた平和への思いは、地元でも共感を呼び、地元小学校では月に一度平和の授業を行うようになっています。


今回の分灯搬送の使者として任命された井上祐見(歌手)は、1997年のデビュー以来、連続11年、通算13回のブラジル公演をおこない、ブラジルの日系人社会でもっとも有名な歌手として、多くのファンを魅了してきました。

その井上祐見とマネージャーである中嶋年張(長崎出身)は、これまで3度ラーモスの平和資料館を訪れ、長崎で被爆し、彼の地で地道に平和への取り組みをされている小川さんから直接ご自身の被爆体験を聞かせて頂くと同時に、ラーモスの平和資料館を訪れる地元の小学生や近隣の高校生とも交流を深め、小川さんの願いである「恒久の平和」への思いを繋ぎ、灯して行く為に「ナガサキ誓いの火」を分灯する活動を決意しました。


本事業は、「ブラジル・日本平和の絆交流会」が事業主体となり、ブラジル側では「戦後70年、日伯修好120年記念事業」として、ブラジル連邦共和国サンタ・カタリーナ州政府、フレイ・ロジェリオ市、ブラジル日系各団体(予定含む)が後援・協力。 また、日本においては、「日伯修好120周年記念事業」として駐日ブラジル大使館、在東京総領事館、外務省、公益財団法人海外日系人協会、日伯国会議員連盟、長崎市、長崎新聞社、NHK長崎放送局より後援(申請中含む)をいただいております。


以上、ここまで引用です。



【主催団体】

ブラジル・日本「平和の絆」交流会

代表:中嶋年張

分灯使者:井上祐見 (歌手)フレイ・ロジェリオ市より任命


【分灯先】

ブラジル連邦共和国 サンタカタリーナ州

フレイ・ロジェリオ市ラーモス移住地内 平和の鐘公園


●後援

【日本側】

外務省

公益財団法人海外日系人協会

駐日ブラジル連邦共和国大使館

在東京ブラジル連邦共和国総領事館

日本ブラジル友好議員連盟

長崎市

長崎新聞社

NHK長崎放送局


【ブラジル側】

ブラジル連邦共和国サンタカタリーナ州政府

ブラジル連邦共和国サンタカタリーナ州フレイ・ロジェリオ市

サンパウロ日伯援護協会

ブラジル日本都道府県連合会 伯日国会議員連盟

ブラジル日系各団体


【協賛】

日本航空株式会社

日本電気株式会社

パナソニック株式会社

富士通株式会社

株式会社アルファインテル南米交流


【協力】

ナガサキ誓いの火維持会

ラーモス移住地日本人会

長崎美し港倶楽部

千羽鶴プロジェクト・長崎の歌声プロジェクト

NBC長崎放送

アド長崎新聞


のちに、滞りなくラーモスで分灯され、各メディアでニュースとして報道され、また特集番組も放映されました。




これが評価され、内閣総理大臣主催「桜を見る会」に招待いただけるようになりました。

日程が合わず、2018年にようやく参加できました。


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