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手作りブーメランのポイントと投げ方

ブーメランは意外と簡単に作れたり、投げられると思われがちですが、とんでもありません!

そして、ブーメランは「へ」の字型(2枚翼)の印象が強い人も多いようですが、やはり最初は3~4枚翼のブーメランの方が簡単に戻ってくるようになるのでオススメです。



ここでは

と分けてお話しています。



ここでは厚紙を使ったブーメランの作り方、そして投げ方を丁寧にお話ししていきますが、本当に「作るのも投げるのも難しい」と言うことは予めご承知ください。

上の画像のように投げて、戻ってきてキャッチすることができるのは、何百回、何千回と練習した賜物なんです!



 

【直ぐにでも作って投げたい場合】

直ぐにでもブーメランを作り投げてキャッチしたいと願う方は善ちゃんがお訪ねし作り方をレクチャーし作ってみたものを「ブーメランとしてできている」と確認し、正しい投げ方をレクチャーし「安全に投げられる」までご指導します。

正直に言えば、一番はブーメランを作れ投げられる人に教わるのが近道なのです。

ブーメランは自力で作って投げようと思っても本当に成功しないものでもあるのです。

以下の問合せフォームよりお気軽にお尋ねください。



【厚紙を使ったブーメランの作り方】

1.厚紙で作る場合は3×15cm程度に3枚切ります。


2.その3枚の紙をだいたい120度(正確ではなくて大丈夫)の間隔でホッチキス等を使って固定します。


3.ここで3枚の翼の先端が角張っていると危険ですから、角を丸く切り落としましょう。これで3枚翼のブーメランの原型が出来上がります。



ここからが大事!

【チューニング】

この原型からチューニング(戻ってくるように紙を変形して良い感じに仕上げる)をしブーメランに仕上げます。


●チューニング1

ここからが大切な作業です。

ブーメランの翼を調整していきます。

まず3枚の平らな翼すべてを中央から外側まで万遍なく緩やかな山になるように調整します。山と言っても僅か1mm程度の高さで十分です。力を入れ過ぎると紙は折れ台無しになってしまうので注意してください。

何度も何度も調整すると紙は平らに戻ることなく、1mm程度の高さの山の形でクセとなって安定します。


●チューニング2

次に3枚の翼を中央から外側へ向かって万遍なく反らします。中央より外側が5mm程度反っていれば十分です。先に作った山を潰してしまうように思えますが、しっかりと山が作られていれば山は潰れませんので、それを意識しながら丁寧に力を入れず、チューニングをしてください。



これで、ブーメランの完成です。

反っている側を内側に向けて持ち投げるとしっかりと手元へ戻ってきます。

厚紙で作ったブーメランだとしても戻ってきますので、周囲に人がいないこと、そして自分自身の目に当たらないようにと細心の注意を払って投げ方をマスターしていきましょう。



 

ブーメランの投げ方】・・・投げ方のコツは「あーら、奥さん!」

1.翼の先を親指と人差し指の付け根のあたりで握ります。そして、親指と人差し指の間で軽く握って持ちます。

「正しいブーメランの持ち方」


「間違ったブーメランの持ち方」



2.ブーメランは垂直よりやや外側へ5度程度傾け、立てて持ちます。


3.そして、投げるというより、前へ押し出すイメージで、手首(スナップ)を使って回転を与えてあげます。

ご近所の奥さまどうしが出会った時に「あーら、奥さん!」と言いながら、よく見かける仕草と言えばイメージが湧くでしょう!

※このフォームはブーメランの重さが大きくなると、この仕草では力が足りなくなりますので万能ではありません。


【うまく投げられるコツ】

コツは投げる方向を真前にすること(上向きでも下向きになっても失敗してしまいます)、そしてブーメランの翼の強さに合わせて力の加減をすること、この2つが大切な要素です。

ブーメランは回転を得ることにより、自ら揚力を得て、回転により状態も安定し、一定の円を描いて戻ってきます。

ただし、翼の調整(チューニング)が出来ていないとブーメランは戻ってきませんので、ご注意ください!

むやみに投げて、目に入ったりすると失明の危険もありますから安全第一で実験してください。


【悪い投げ方】

イラストは「へ」の字のブーメランですが、3枚翼のブーメランでも同じです。

悪い投げ方「横投げ」

※横投げにすると赤い線の軌道に飛びます(力加減で違う方向へ飛ぶ場合もあります)



【正しい投げ方】(4コマ)


※ブーメランを垂直気味(5度程度傾ける)に立て、持つ位置などをイラストのように


※真ん前を見て、真ん前に投げるように


※「あーら、奥さん!」をイメージしてブーメランを手首を使って回転を与え押し出すように


※前へ押し出すようにスナップをきかせ回転を与えて投げる



しっかりとした厚紙で作れば飛行直径が2~3m程度と一般的な部屋では狭い感じです。

体育館と言った天井の高い場所で人のいないことを確認して投げる練習を行ってください。

力を入れ過ぎて投げると、翼が受ける空気抵抗が大きくなってしまい、どこへ飛んでいくか分からず危険です。


遠くへ飛ばしたい場合には、翼の先端にガムテープを一重、二重と付けます。

これにより回転モーメントが増していき遠くへ飛ぶブーメランができるのです。

もっと遠くへ飛ばしたい場合は厚紙を2枚重ねにして作ると、ブーメラン全体も重くなり羽根も補強され、飛行する距離は本当に遠くまで伸びます。

しかし! 遠くに飛ぶブーメランになればなるほど、戻ってくる勢いも大きくなりますから、目に当たる等危険も高くなり危険ですし、戻ってくるのも難しさが増します。

くれぐれも、気をつけてください。



 

身近なものを使って工作し実験してみる、そうした体験の繰返しがいつの間にか幅広い経験となって「知恵の礎」となります。

その礎がいろいろな発想を生み発明が生まれます。

そして、それが特許と言った知的財産へと繋がり、商品化されることもあるのです。


科学も学ぶだけではなく、日常を便利にする、日常で有意義な時間を過ごす知識として活用して、初めて先人たちが築き上げてきた科学の恩恵を受けられ、科学という学問の意義が発揮されるのです。


常日ごろ、「ふ」(不、負)を無くすという「気付きの発想」を持っていると、凄い発明家や科学者になれるの近道と言えましょう!




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