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地震から私たちを守ってくれる「要石」

東日本大震災が起きてから、いくら時が刻まれても、抑えきれない悲しみは、私たちの心から決して薄れないと、被災者でもありますから一層、体感しています。


全国各地、大きな会場から、学校行事、規模の小さな会場での子ども会などなどで、サイエンスショーを中心に呼んでいただき、心から嬉しく、この場でお礼いたします。

子どもたちの元気、そして、保護者や関係者の方々のホスピタリティなどに触れ、いつも元気を頂戴しているからです。



茨城県鹿嶋市に、鹿島神宮があります。

社殿から少し離れた場所に「要石」(かなめいし)が祀られています。


【要石】


この要石は地震を起こす「大鯰(おおなまず」の頭を押さえ、千葉県の香取神宮の要石が大鯰の尾を抑えているとされています。

これは、大鯰が暴れて地震が起こると考えられていた(迷信があった)ためです。


要石は写真のとおり、少しだけ頭の部分を見せていて、地中の大変深いところまで埋まっている巨岩と言われています。


かつて、水戸黄門が7日7晩、掘り続けさせましたが、要石の根元は発見できず、怪我人などが続出したため断念したと「黄門仁徳録」に記されています。

このように写真では想像もつかないほどの巨岩なんだそうです。


しかしながら、2011年3月11日に東日本大震災が発生してしまいました。

それにより、日本一の大鳥居が倒壊してしまいましたが、国宝や重要文化財は無事でしたのが何よりです。


それまでは、この要石のお陰で、この鹿嶋地域は大地震がありませんでした。かつての関東大震災の影響もなかったようです。



「地に足がつく」、やはり礎となる大地にしっかりと足を据え、人々が安心して計画的に積極的な行動ができる前向きな気持ちと行動力、そして、それを行える環境が整うよう祈るばかりです。


失ったモノは多いけれど、得たモノも少なくとも有ります。

得たモノを大切に、これからも前へ熱意ある誠実を持って邁進していこうと思っています。

自分自身の心の中にも「要石」を持ちながら。


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