目に見えない気体、そして、水のような液体、これらを流体と呼んでいます。
流体の特徴を知ると、生活の知恵としても役立つことも多いと思います。
と言う訳で、科学実験動画集【1分間のサイエンスショー「意外なモノを風で浮かそう!」 】をアップしていますのでご覧ください。
YouTube動画ですからこちらから↓
さて、「ドライヤーの風でピンポン玉が浮く」といった実験は非常に有名ですが、「なぜ浮いているのか」は知らない人たちが多いようです。
イラストのクジラの潮吹きの上の部分で、フワフワとピンポン玉が浮いているイメージを持っている人たちが多いようなんです。
が、これが間違いです。
風はピンポン玉に沿って流れ、玉のどちらかが風が速くなり、そちらの圧力が小さく、遅い方が圧力が大きいので、その入れ違いでボールが浮いているのです(コアンダ効果)。
これを事故として例をあげてみれば、川の事故が代表的です。
流体でも空気と水では圧倒的に水の方が質量が大きいため、力も大きくなります。
川岸は一般に流れが遅く水圧が大きい。一方、川の中央付近、つまり川の流れの速いところへ行ってしまうと水圧が小さい。
この水圧の大小の差で、川の中央から戻ろうと思っていても、川岸の水圧が大きいため、押し戻されてしまい、川から上がれなくなってしまいます。
そうして、川で流されてしまう悲しい事故が起きるのです。
目で見る川の流れの速さで「大丈夫」と思うことが一番危険ですので、皆さんもご注意ください。
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