これでスッキリ!「紅葉狩り」の雑学

秋の楽しみとして、紅葉狩りがあります。




さて、紅葉狩りと言うと、2つの疑問がありますね?

1つの疑問は、紅葉を見るだけなのに、「狩り」という言葉を使うのか?


これは、辞書で調べると、「狩り」には、「楽しみのために歩き回ったり、見学すること」という意味があります。

したがって、昔の貴族や武士が弓を使って狩りをしていたのも、この意味も含まれる狩りであって、楽しみ事だったようです。



2つ目の疑問は、何故、葉が赤く色づくのか?

紅葉の仕組みについてですが、広葉樹などの紅葉は、低温や乾燥などの環境ストレスによって生じると考えられています。


葉はクロロフィルという化学物質があることで緑色に見えています。

一方、葉の表面下の柵状組織にはアントシアンという色素が合成されています。

このアントシアンの役割は、葉の光合成をできるだけ長い期間継続させるために、葉緑体が受け取る光エネルギーの量が過剰にならないよう太陽光の一部を吸収していると考えられています。

しかし、秋になって気温の低下がはじまると葉が老化して葉緑体の機能も低下するので、この状態で太陽光が当たると葉緑体に活性酸素が生じやすくなります。

そしてクロロフィルは生じた活性酸素によって分解され、消失するとともに残ったアントシアン(赤、青、紫を示す水溶性色素)の赤色系統があらわれる、これが紅葉の仕組みです。


因みに、黄葉はの場合はカロテノイドが残っているためです。


アントシアニンはブルーベリーを代表するように健康食品としても、視力が良くなる事としては一般に知られているところです。

そして、紫キャベツの紫色のアントシアニンの含まれた煮汁を使うのがもっともポピュラーですが、リトマス試験紙のように、酸性・アルカリ性の簡単な科学実験も行えます。

レモン汁を入れると真っ赤になったり、重曹を入れると青色に変化したりと、家庭でも出来る簡単で楽しい色変化の実験です。


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