信号機の3色の色変化をする化学反応の実験です。
「そんなの、その薬品を揃えれば、できるのは当り前で、何がおもしろいの?」と幼き頃に思っていた善ちゃんですが、大人になって、実際に実験してみると目の前で起きる変化に目がキラキラしてしまいました。
【準備】
水700ml程度に、水酸化ナトリウム4.0gを溶かします。良くかき混ぜて溶かし切ります。溶けきるまで飛散しないように気を付けてください。
そこにグルコース4.0gを入れかき混ぜて溶かします。
そこへインジコカルミン0.2gを入れてかき混ぜ溶かして出来あがりです。
【やり方】
丸底フラスコ(ペットボトルでもできる実験です)にゴム栓をして静置すると溶液は黄色になります。
少し振ると黄色から赤色に、さらに振ると緑色へ変化します。
緑から、しばらく静置しておくと黄色に戻ります。
この実験は繰り返し行える色変化実験です。
【解説】
インジコカルミンの酸化反応がフラスコを振ると進み、静置する間にグルコースにより還元される反応です。
まず振るとフラスコ内の酸素とインジコカルミンが反応し赤色(中間型)になり、もっと振るともっと酸素とインジコカルミンが反応し緑色(参加型)となり、静置すると還元糖であるグルコースにより目では赤色段階の判別が難しいですが緑から赤色を経由して黄色へ戻ります。
こうした発想が発明を生み、そして、それが特許と言った知的財産へと繋がり、商品化されることもあるのです。
科学も学ぶだけではなく、日常を便利にする知識として活用して、初めて先人たちが築き上げてきた科学の恩恵を受けられ、科学という学問の意義が発揮されるのです。
常日ごろ、「ふ」(不、負)を無くすという「気付きの発想」を持っていると、凄い発明家や科学者になれるの近道と言えましょう!
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