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「由布岳」の雑学

由布院といえば、温泉の動力湧出量2位で温泉の名所として有名です。

そして、湯布院へ行くと必ず由布岳が見られますが、半分は下の写真(冬の場合)のように、樹木が見当たない、まるで山が死んでいるかのような部分があり、誰もが気にかかります。



これは、火山噴火のためです。


このように火山灰土壌についてですが、湯布院の場合は石灰成分が強く影響しているため、アルカリ性で植物が生えにくい状態になっています。


アルカリ性から酸性にかわるには植物遺体(簡単に言えば植物が枯れること)によるほか、雨なども関係しています。


雨は中性がpH7.0に対し、雲から落下する際に酸化しpH5.4程度の酸性になります(大気中の二酸化炭素が弱酸性のため等)。


土は本来、土壌の中和化といい、中和する能力を持っていますが、火山灰等によりアルカリ性や酸性になってしまうと植物が育たない環境になってしまいます。



因みに浅間山(長野県)も樹木が見当たりませんが、これは酸性が強いとのことです(「長野県環境保全研究所談」より)。



大ざっぱですが、植物はまず、イネ科やカヤツリグサ科などの草が生え、他の草本類がそれに続き草原となり、その中にヤナギ科やカバノキ科などの木が早いうちから侵入し、その後、その土地にあった樹木が育って林を作ります。

このような現象を遷移(せんい)といいます。

そして、緑あふれる山に変われるのです。




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